家族と過ごせる時間を取り戻す日々
家族に支えられて治療に専念する森永氏。家族と過ごすのは貴重な時間にほかならない。
「結婚して40年あまり、仕事で家にほとんど帰らなかった。いまはかみさんと朝から晩までずっと一緒にいられるので、とても幸せです」
目下の楽しみは、レギュラー出演するラジオ番組でのリスナーとのやり取り。
「無事快方に向かったら、ニッポン放送で、モリタク歌謡コンサートを開催してくれることになっている。それも楽しみです」
加えて、教鞭をとる独協大学経済学部のゼミ生に対する熱い思いを吐露。
「4月からゼミが始まる。新入生には半年間でモリタクイズムを叩き込みたい」と意気込む。
がん闘病の日々を送りながら、ラジオ番組で「死ぬまで闘うぞ!」と宣言するなど、森永氏は前を向いている。その原動力は、氏が使命とする「権力と闘うこと」にある。昨年5月に刊行され、ベストセラーとなっている著書『ザイム真理教 それは信者8000万人の巨大カルト』を読めば一目瞭然。そして、同書を上回る衝撃作『書いてはいけない』が3月9日に上梓される。日本経済転落の知られざる真相を述べたものだ。