心が折れないためにすべきことを聞いてみた。
「時代が変化してSNSの誹謗中傷とか、昔以上に心が折れそうになることは増えていると思います。心が折れそうになったら、まずはその痛みを認めて、そこから希望を見いだしたり、やるべきことを探してみるのはいかがでしょうか」
強い心で生き抜いてほしい
続けて、同世代の女性たちにエールを送る。
「人間はなんでもできるんですから、モヤモヤしてる時間があればチャレンジしてほしいですね。もちろん、それぞれの環境や時代で変わると思いますから、一概に言えませんし、生きにくい時代ですけど、強い心で生き抜いてほしいですよね。いろいろなところに行って、いろいろな人と話して世界を広げて。目標をつくったり、希望をつくり続ければいいんですけどね。困ったら、うちのプロレスリングに来てください! リングに上がると元気になりますから!」
神取はプロレスの可能性に希望を見いだしている。
「プロレスって長い歴史がありますから、子どもから高齢者まで3世代で楽しめる、エンターテインメントとスポーツが融合した希少なコンテンツなんです。ネットフリックスでも、'80年代の女子プロレスを題材にした『極悪女王』が作られましたし、これからの時代は、今まで以上にプロレスが求められるようになると思います。私も未来のスターも育成したいですし、戦いたいですね!」
還暦を祝した試合興行の企画も進めているそうで、
「今秋の開催を考えています。まだ会場の場所や誰が出るかは未定ですけど、ワクワクさせるような試合にしますよ! 私が生まれ変わってから最初の試合を多くの人に見てほしいです」
自身の“これから”を熱く語る神取。彼女の挑戦はまだまだ続くようだ。
取材・文/大野瑞紀