「このコーデはもう、紫のニット帽がキーアイテムですね(笑)。他にもツッコみたいところはたくさんあるのですが、もはやニット帽にしか目がいかないのがすごい…。たとえばこのニット帽が黒のキャップになるだけで統一感は出るのに、あえて紫のニット帽をチョイスするところに“私が着たいものはおしゃれなはず、好きな服を着ます”という工藤さんの主張を感じます」
「大人だからこその上品なファッションを」
この高すぎる自己肯定感があってこそのコーディネートなのだろう。
「ある意味“彼女にしかできない”ファッションだなとは思いますが…。また、工藤さんのコーディネートに多いネックレスのじゃら付けも、一昔、ふた昔前の流行。今っぽいシンプルで華奢なネックレスもお似合いになるはずなのに、もったいないなと思います」
もし自分が工藤静香の担当スタイリストになったらどうするかと聞くと
「え、むず…(笑)。工藤さんは自分の確固たる世界観を持っていると思うので、担当したら大変だろうなと思います。本当に私が好きなようにスタイリングしていいなら、ロング丈のワンピースを着てもらいたいです」
無理に強調したり露出したりしなくても、スタイルの良さはわかるものだという。
「カジュアルにするなら、体のラインが出る無地のニットに、細身でストレートのデニム。それにオーバーサイズのアウターか、すらっとしたロングコートを合わせたいです。きっとお似合いになるし、素敵だと思うんです。決して若づくりするのではなく、大人だからこそ着こなせる上品なファッションを提案したいですね」
これまでどんなに「昭和っぽい、平成っぽい」と物議を醸そうと、自分のファッションスタイルを貫いている彼女。“大人っぽく上品”にアップデートされた、令和版・工藤静香ファッションを見られる日は来るのだろうか。