営業中にハンマー殴打事件も発生、ホールは危険がいっぱい?

 パチンコ・パチスロで負けが込んでしまうと、遊技者の中には怒りのあまりに暴力的な行動に出てしまうという者もいる。

 たとえば数万円突っ込んで出玉が得られない場合、とっさに台を殴る行為。通称“台パン”に及ぶ短絡的なユーザーは結構多い。台なんか殴ったところで、入れたお金は返ってこないが、それでも殴らずにはいられないのだろう。

 殴ると言えば、2016年7月6日には、埼玉県八潮市にあるパチンコホールで、当時52歳の無職の男が、同店に設置されていたパチンコ台を持参したハンマーで殴打し破壊するという事件が発生している。

 男は犯行前にこのホールに来店していたことから、負けた腹いせで台の破壊に及んだものと思われる。

 この事件が生んだ余波は大きく、数年前まで某パチンコホールの幹部社員だった人物はこう振り返っている。

「報道では、被害に遭ったパチンコ台はおよそ30台、当時の主力機種だったこともあり凄まじい損害が生じる犯行になったと、私の職場でも話題になっていました。さいわい私がいた店舗ではこういった事件は起きませんでしたが、もし自店でこういった事件が起きた時、お客様の身の安全をどうやって担保すべきか、随分悩みました」

 なお本件ではこれ以外に被害はなく、居合わせた店員や遊技客にけが人は出ていない。

 この犯行は、たまたま居合わせた人物によって動画撮影もされていたため、SNSを中心に動画が拡散され話題となっていた。

パチンコ台を持参したハンマーで殴打する当時52歳の無職の男性(拡散されたSNSより)
パチンコ台を持参したハンマーで殴打する当時52歳の無職の男性(拡散されたSNSより)
【写真】「ハンマーおじさん…」パチンコ台を持参したハンマーで殴打する男性