脱・粗食(1):肉や魚を積極的に

「健康意識が高い人ほど野菜をたっぷり、じゃこやしらすなどのカルシウムもしっかりとっていると思いますが、残念ながら、それだけではタンパク質が不足してしまいがちなんです」

 タンパク質は、筋肉や皮膚、髪の毛、血液など身体をつくるために欠かせない栄養素。香港で手術を担当してくれたドクターからも骨の再生のためにタンパク質を摂取するようすすめられたという。

「骨といえばカルシウムと思いきや、カルシウムは十分とれている人が多いから、むしろタンパク質をとりなさいと言われました。さらに、かかりつけ医からも男性なら1日300g、女性でも150gは赤身肉を食べたほうがいいと言われたので、とても驚きました」

 実は栄養素の吸収が落ちてしまいがちなシニア世代こそ良質なタンパク質をしっかりとることが重要なんだとか。

 松田さんはさっそく医師たちのアドバイスを実践。豆腐や大豆製品などの植物性タンパク質だけでなく、肉や魚から動物性タンパク質も積極的に摂取している。

「人間の身体ではつくれない必須アミノ酸をバランスよく含むのが肉や魚などの動物性タンパク質なんです。牛肉の赤身、鶏むね肉、豚肉、そして鮭やまぐろなどをしっかりとるようにしています。

 特に豚肉は、タンパク質だけじゃなくビタミンB群も豊富。ビタミンB1に関しては、牛肉や鶏肉の5~10倍もあるというから、どんどん活用したいですよね」

脱・粗食(2):卵は1日2~3個

 卵は1日2~3個を目安に摂取しているという。

「正直いうと、以前は1日に1個も食べない日もあった気がしますが、タンパク質を意識してから改めて見てみると、卵は良質なタンパク質がとれるし、気軽に買える身近な存在。料理に使うのはもちろん、冷蔵庫にはゆで卵を常備しています。

 コンビニなどで売っている味つき卵のように塩味にしたり、マーブル模様に味つけしたゆで卵には『大理石卵』と名づけて、調味料やスパイスで味つけを変えて楽しんだりしています」

「卵は1日1個まで」といわれたのは、実は過去の話。1個あたり190mgのコレステロールを含んでいるが、厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2020年版)」でもコレステロールの上限量はなく、卵に関しても特段気にする必要はないそう。