脱・粗食(3):骨にはビタミンD

 タンパク質に加えてもうひとつ、骨に大切な栄養素がビタミンD。カルシウムの吸収を助け、骨の成長を促進するビタミンDは健康な骨を維持するために欠かせない。

「ビタミンDは鮭も豊富ですが、私が注目しているのは干ししいたけ。しいたけに含まれるエルゴステロールという成分が紫外線に当たってビタミンD2に変化して8倍にもなるんです」

 ビタミンDは紫外線を浴びることで体内でも合成できることもわかっている。近年では行きすぎた紫外線対策でビタミンDが不足しているケースもあるので、紫外線対策もほどほどに、適度に太陽に当たりたい。

「骨折直後は骨密度が同年代の平均値よりも低かったんですが、今では食事改善の効果もあり、若い人の標準値まで向上しました」

脱・粗食(4):加工肉も上手に活用

 お歳暮やお中元でハムやベーコンをもらうことが多い松田さん。つい持て余してしまいがちだけれど、使い切るように工夫しているという。

「ハムは、サワークリームやハーブなどのスパイスなんかを加えてペーストにしたりしています。ベーコンも悪くなる前にフライパンで炒(い)ってカリカリに。

 手軽にタンパク質も摂取できますし、贈ってくださった方への感謝の気持ちを込めて、おいしいうちに使い切るようにしています。加工肉は無添加のものがいいですね」

 安いときにスーパーでまとめ買いしたハムやベーコンにも使える手だ。