ここまでの道のりを見ていると、ピエール瀧も自らの罪の重さを背負いながら、心を入れ替えて活動再開したのかと世間は思うだろう。
しかし、昨年12月に『デイリー新潮』で配信された《電気グルーヴがライブ中に「ピエール瀧は映画撮影中に本物のシャブを…」ラジオでも“前科ネタ”連発に「反省していない」の声》によると、2人がライブやメディアでたびたび麻薬逮捕を「ネタ」にしていることが報じられた。
ラジオで麻薬逮捕を「ネタ」に
これでは世間に「まるで反省していない」と思われても仕方がない。
もはや、音楽活動の場はあっても、地上波復帰は絶望的……。その一方で、長年2人の動向をウォッチしている音楽ライターは、こう語る。
「そもそも、逮捕前からピエール瀧さんおよび電気グルーヴとして地上波に出演することは、あまりなかったですよね。
瀧さん自身『あまちゃん』や『とと姉ちゃん』などのNHK連続テレビ小説に出演していたため、『ドラマにも引っ張りだこ』のイメージがありますが、実際はドラマへの出演は少なく、地上波の出演はほとんどがナレーションの仕事でした。
それにテレビ業界も電気グルーヴ(当時は砂原良徳も入れた3人)がたびたび出演していた90年代と違って、今はコンプライアンスが非常に厳しい時代です。そのため、本人たちのキャラクター的にも地上波復帰に旨味を感じていなのではないでしょうか」
実際、ピエール瀧は俳優復帰後、Netflixの人気ドラマシリーズ『サンクチュアリ -聖域-』や『忍びの家 House of Ninjas』での演技が高く評価され、2月には俳優復帰後初主演作『水平線』も公開された。もはや、彼も地上波に復帰するつもりはないのかもしれない。