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NHK連続テレビ小説『虎に翼』の第11話が15日に放送され、番組半ばで、布団から起き上がれなくなって学校を4日休んだ主人公・寅子(伊藤沙莉)の様子が描かれた。その原因は、寅子の生理が人より重いせいだという。
「驚きましたよ。これまでの朝ドラで、主人公が生理でつらそうにしているシーンが描かれることなんて、一度もありませんでしたから」(テレビ誌ライター、以下同)
朝ドラ『虎に翼』で生理シーン、なぜ?
朝ドラといえば、見ている人に「今日も一日がんばろう」と活力を与える番組。たしかに、生理のシーンはあまり見た記憶がないが、『虎に翼』で生理の話題が持ち出されるのは、この日の放送だけではないようだ。
「今週、何回か出てくると聞いています。もっと直接的な表現のセリフもあるらしいので、『虎に翼』の制作スタッフはかなり意識して、ストーリーの中に生理を組み込んでいるのだと思います」
『虎に翼』は、伊藤沙莉演じる寅子が日本初の女性弁護士を目指す物語で、現在は放送開始から3週目。大学女子部の学生時代を演じている段階だが、特に生理痛やPMS(月経前症候群)といった婦人科系の疾患を取り上げるストーリー展開ではないので、唐突感は否めない。
なぜそこまでして、朝ドラで生理を取り上げる必要があるのだろうか。NHKにその理由を問い合わせると、以下のような回答がきた。
《「生理」に関わる諸問題や情報などをお伝えしていくことは、誰もが生きやすく、多様な生き方が認められる社会実現にとって大切なことの一つと考えています》(NHK広報局)