スタメン野菜を決めて無理せず続ける

サラダ生活4:抗炎症、抗酸化、免疫力アップ!病気のリスクを下げる野菜を選びがんをよせつけない身体に

 がん専門医として多くの症例と向き合い治療をしてきた石黒先生。野菜や果物の摂取が、あらゆるがんの予防に効果的であることからサラダは毎日食べている。

「ヒトの細胞が固形がんになるには10年以上の長い年月がかかります。つまり、自分の免疫細胞ががんを死滅させる時間がたっぷりあるということ。

 それには免疫細胞の70%が集中する腸内環境を整え、がんのリスクを下げる食材を増やしリスクを上げる食材を減らすのが有効です」

 日々食べるサラダの量は握りこぶし5〜7個分ほど。

「キャベツ、ブロッコリー、チンゲンサイなどのアブラナ科に含まれるスルフォラファンには抗がん効果があります。玉ねぎで血管の炎症を抑え、緑黄色野菜の抗酸化作用で身体のサビを防止する。これらを意識して食べています」

 味つけはすりおろし玉ねぎ、塩、こうじで作った“玉ねぎこうじ”や、りんご酢、オリーブオイルを混ぜたドレッシング。水溶性食物繊維と発酵食品で腸が元気になる。

「ターメリックを使うこともあります。黄色の色素成分・クルクミンは抗炎症や抗酸化作用があり、がん予防に効果的なスパイス。その吸収率を高める黒こしょうも入れます」

 まずは、1日で5色の野菜を食べることからスタート。「習慣として食べ続けることが、がん予防につながります」