実はこれまでも年下男性と付き合ってきたというあざらしさん。

「いつも顔だけで選んで失敗していました。でも夫は頭が良くて、私の言うことを理解し、わからないことがあればすぐにネットで調べていました。英語も話せるし、すごく年下だけど尊敬できたんです」(あざらしさん)

 2023年から夫婦で結婚相談所をスタートしたが、あざらしさんのような年の差カップルの交際も実現しているという。

75歳の女性と51歳の男性が今、交際しています。魅力的な女性で78歳の男性からも申し込みがあり、その方とも会っていただきました。でも昭和を生きてきた男性って上から目線で、俺はえらいといった話をされる方が多く、その方も例外ではなかったんです。でも51歳の男性は『好きです』と言って彼女に積極的にアプローチされて、今おふたりはとても幸せそうです」(あざらしさん)

円満の秘訣は“頼ること”

 女性のほうが年上の場合、交際がうまくいくコツはあるのだろうか。

「私自身は何かテクニックみたいなものを使った覚えはなかったのですが、結婚相談所を始める前に男性心理や恋愛心理をいっぱい勉強したんです。そのとき、愛されるために無意識のうちに自分もやっていたなあということはあります。それはできることでも『できな~い』と言って彼に甘えて任せることでした」(あざらしさん)

 1人で生きてきた女性はなんでも自分でやってしまいがちだ。力が入れづらくてもペットボトルのふたも頑張れば開けられるし、高いところにあるものはイスに上がって取ればいい。でもそういった小さなことでも男性に任せると、男性は「頼られている」とうれしくなるという。

「『お願い』と言えば男性は喜んでやってくれます。特に自分より若い男性は体力もあるので掃除だって早い。私も昔は家事を全部していて、お料理も完璧に作らないといけないと思っていましたが、この年になってそれをすると疲れてぐったりしてしまいます。今は朝ごはんはちゃんと作りますが、それ以外はほとんどお任せ。ただやってくれたことへ『ありがとう』を忘れてはいけません」(あざらしさん)

 また、見たい映画や行きたいレストランなどは、ほとんどあざらしさんが決めているという。

彼が行きたいところではなく、私が行きたいところへいつも連れていってくれるのですが、男性は女性が笑顔で喜んでいる姿を見るのが好きなんです。だから遠慮せずに行きたいところへ連れていってもらいましょう」(あざらしさん)