「『アンチヒーロー』はメインキャスト以外、事前に情報を明らかにしていないんです。だから、4話で急に藤木直人さんが登場したりと隠し球がいっぱいある。そんな中で、吹石さんがサプライズ的に登場したのはインパクトが強く、これを足がかりに女優復帰するんだなという意気込みを感じました」(カトリーヌさん、以下同)
「不倫ものはやりづらい」
菊川のように復帰をきっかけに、新たなステージでの役に挑戦する例も増えるのでは、という見解も。
「菊川さんは女性用風俗のオーナーという、これまで演じたことがないような役に挑戦しているんです。髪形もショートにしていましたし、女優さんにとって復帰は、母親だったりと新たな役をつかむチャンス。そういった意味でも、菊川さんのようなパターンも増えるのではと思います」
結婚や出産を経て新たな階段を駆け上がる女優たち。そのためにも、女性が主役を張れるドラマを増やしてほしいとカトリーヌさん。
「ハリウッドの女優さんもよく言っていますけど、ある程度の年齢になると、男性は活躍できる場は多いのですが、女性が主演を務められる映画が少なくなるそうです。
日本もそうで、若いころはフジテレビの月9やTBSの火曜ドラマなどで主演を取れるんですが、大河ドラマもほとんど男性ですし、できたとしても法廷ものや医療系などに限られてしまう。不倫ものとかもありますが、復帰後にドロドロってやりづらいですよね(笑)。子育てが落ち着いたらまた主演を、という女優さんのために、そういった作品を増やしてほしいと思います」