アトランタ・ブレーブス傘下のデビッド・フレッチャー内野手(29)が、スポーツ違法賭博に関与していた疑いをスポーツ専門チャンネル『ESPN』が報じた。全国紙『USAトゥデイ』もまたMLBが同選手の調査を開始したこと、さらには「球界追放」の可能性も伝えている。
3月20日、ロサンゼルス・ドジャース元通訳・水原一平被告(39)の解雇で明るみとなり、大谷翔平(29)を巻き込んでの大騒動となったスポーツスキャンダル。その水原被告が司法取引に応じたタイミングで、元チームメイトにも捜査が入ろうとしている。
現地報道によると、フレッチャーとその友人はカリフォルニア州で違法のスポーツ賭博に関わり、しかもブックメーカーは水原被告と同じだという。
被告の不正送金が明らかになった3月、フレッチャーにも疑いがかけられていた。
「フレッチャーは水原氏、(胴元の)マシュー・ボウヤー氏との会合の事実を認めるも、違法賭博へも関与は否定していました。以後も当局は捜査を継続していたのでしょうが、“完落ち”した水原氏からの証言とも考えられます。
仮に選手も逮捕されるようなことになれば、これは水原さんとフレッチャーだけの問題なのか。エンゼルス時代の他のチームメイトも“芋づる式”に疑われる可能性があり、最もたるは両者の“親友”である大谷になりかねません」(スポーツ紙・野球担当記者)
大谷とは2018年にメジャーリーグデビューを果たした“同期”で、約6年間をアナハイム・エンゼルスで一緒にプレーしたフレッチャー。2023年のWBCにはイタリア代表として出場し、日本代表チームを牽引した大谷とも日本で再会を果たしている。
ショーヘイと一緒にいるのが楽しい
「ひと言で言うと“ナイスガイ”。それがフレッチャーの印象です」とは、メジャー取材を重ねるスポーツライター。
「エンゼルスでは日本メディアの取材攻勢を受けることも多かったフレッチャーですが、大谷のことばかり聞かれても嫌な顔ひとつせずにフレンドリーに対応。記者の聞きたいことを汲み取ってくれる、サービス精神に長けた選手でした。
実際、大谷とはチームバスやロッカーでも仲が良く、水原さんを交えてた3人でスマホゲームに熱中していたそうです。周囲にも“ショーヘイと一緒にいるのが楽しいんだ”“クロース・フレンド(親友)さ”と、大谷にとっても水原さん同様になくてはならない特別な存在だったと思います」
そんな距離を縮めていた“2人の親友”が手を染めた違法賭博。今後の調査次第では再び関与を疑われる可能性も否定はできないが、大谷は平常心を持ってプレーに集中することができるだろうか。