グループでデビューしたら?3年で解散するよ(笑)

 最初に人気が出たのはドラマの『3年B組金八先生』でしたね。

「そう。『金八先生』がなけりゃ、俺らなんてチャンスをつかめなかったと思うし、運とタイミングだよね。(1979年の)7月くらいに生徒役の話がきて、事務所から10人くらいオーディションに行ったのかな。たまたま選ばれたのが僕、マッチ(近藤真彦)、ヨッちゃん(野村義男)というタイプの違う3人。もう8月には荒川の土手でロケが始まってたよ。

 最初はあまり期待されていなかったけど10月から放送が始まると視聴率がよくて、雑誌の『セブンティーン』が俺らを“悪ガキトリオ”ってフィーチャーしてくれた。どんどん人気が上がって時代の流れに乗れたよね。

 その『金八』が終わって、(1980年)5月の『ただいま放課後』っていうドラマから“たのきんトリオ”って名前になった」

 3人の先頭を切って1980年6月にソロデビュー。

やっぱり一番年上だし、まず僕で勝負でしょ! 僕が最初に出てってマッチもその気になった。それぞれソロで出ていくんだよね。

 この性格だから、絶対にグループは嫌だった。僕がグループやったら3年で解散するよ(笑)。レッスン生のころから“グループは嫌です”と。俺らが最後のソロだよね。それからグループ、グループ、グループだもんね(笑)

 今日の衣装は赤。やっぱり赤が似合います!

「デビュー曲が“赤い薔薇投げ捨て~”だから。子どものときから好きでしたよ。情熱の赤っていうし、エネルギーをもらえるし、なにより目立つ。ヒーローも赤。赤ってセンターじゃん。

(たのきんトリオでも)僕が赤でマッチは黄色かな。信号じゃないけどさ、赤青黄色だったからね」