「歴史的な大騒ぎとなっています」
そこで、宮下酒造の担当者に確認したところ、
「岡山県でウイスキーを造っているのは、把握している限りでは弊社だけです。赤いベルベット素材のキャップですと日本酒が2種類ありますので、それらとウイスキーの計3種類が大谷選手からロバーツ監督に贈ったものの候補になるかと思います。ウイスキーと日本酒を間違えるというのは、あまり考えにくいため、ウイスキーも日本酒もプレゼントされたのではないでしょうか。大谷選手や真美子さんから直接、問い合わせがあったわけではなく、羽田空港や成田空港でも販売されているので、そのようなところで、購入されたのではないかと思います」
銘柄が明言されたわけではないが、すでに大谷効果は大きいという。
「日本酒はどちらも価格が11万円ほどするため、頻繁に売れるものではないのですが、今回の報道以降、非常に多くの注文を頂いております。弊社としても歴史的な大騒ぎとなっています」(宮下酒造の担当者)
大谷が監督にプレゼントをしたのは、このお酒が初めてではなかった。
「日本生まれの選手がドジャース在籍時に放った最多本塁打は、沖縄県出身のロバーツ監督が現役時代に記録した7本でした。その記録に並んだ大谷選手は、ポルシェのミニカーをプレゼント。日本時間5月5日に8号を放った試合後、大谷選手の囲み取材にロバーツ監督がミニカーを手に“乱入”して、祝福の言葉を贈っていました」(前出・スポーツ紙記者)
すでに2回、大谷は贈り物をしているが、メジャーリーグでは監督にプレゼントを贈ることはよくあるのか。アメリカで長年取材をしているスポーツライターの梅田香子さんに聞いた。
「野茂英雄さんが当時、トミー・ラソーダ監督の誕生日にお寿司をごちそうしていました。ただ、私が知っているのはそれくらいで、メジャーリーガーが監督に誕生日プレゼントを贈るというのはほとんど聞かないです。
アメリカでは家族の誕生日はかなり重視されていて、選手も奥様や子どもが誕生日のときには、盛大にお祝いのパーティーをしています。ですが、チーム内でお祝いし合うというのはあまりないです。球場内でしか付き合わないことが“プロフェッショナル”であるという考えがあるようです」