「そもそも、ソフトシェルクラブを挟んだハンバーガーは海外にルーツがあります。ある意味、今回フレッシュネスバーガーさんでカニバーガーを出してくれたことで話題となり、ハンバーガー業界全体が盛り上がってくれたら素晴らしいね、というのが社の総意であります」(同前)

 と、大人の対応。フレッシュネスサイドからも

「当社の商品開発担当が、ソフトシェルクラブが好きで開発しました。ドムドムさんのカニバーガーはもちろん存じあげておりますが、今回は、あくまでも今年4月から始まった【世界のグルメを大人の本格バーガーに】というキャンペーンの一環。“シンガポールのローカルグルメをバーガーで表現したもの”です。現在、想定した2倍売れています」(広報)

 というクールな回答があった。

カニバーガーを比較すると

 ハンバーガーチェーン同士の対立……もとい、じゃれ合いで有名なのは『バーキン(バーガーキング)』VS.『マック(マクドナルド)』だ。英国バーキンの広告では“実は1年間、撮影のたびにビッグマックをワッパーの後ろに隠していました”と、いたずらを告白、ワッパーの大きさをアピールした。また、日本でも秋葉原店を閉店したマックに対し、バーキンが《私たちの勝チ》と読める縦読み広告を展開。その後、マックもバーキンの隣に大規模店舗を出店させ、そこでのやりとりも話題となった――。

 今回もそんな感じの“カニバーガー抗争”をついつい期待してしまったのが、両店のカニ対応ならぬ神対応によって、燃料投下する前に鎮火してしまったようだ。

バンズの中からコンニチハ! 「ボク、オイシイヨ……コワクナイヨ」『ドムドムバーガー』の丸ごとカニバーガー
バンズの中からコンニチハ! 「ボク、オイシイヨ……コワクナイヨ」『ドムドムバーガー』の丸ごとカニバーガー
【写真】「カニバーガー抗争」に参入! ネット民をざわつかせたフレッシュネスバーガーの新商品

 取材班でもこの機会に、2つのカニバーガーを試してべ比べたところ……。

「ドムドムは価格が高いぶん、大ぶりのカニが存在感抜群。持ち重りがあり、べごたえもしっかり。カニ肉と味噌のうまみも濃く感じる」

「フレッシュネスは、スクランブルエッグやオニオンが入り“アジア料理”をべている雰囲気。ビールが欲しくなるので、フレッシュネス各店で夕方から販売されるお得な生ビール(290円)をあわせて飲みたい」

 と、どちらも高評価! 価格はドムドムが単品で1190円、フレッシュネスが780円と、カニのサイズのせいか、ちょっとした差が。どちらにも“原価率が高いので、好評だが利益は少ない”という共通認識がある商品のようだったので、カニ好きならばべておくべし。

 さて、あなたはどっちのカニバーガーが好きカニ?