天皇、皇后両陛下は6月22日から8日間、イギリスに国賓として公式訪問された。英国に到着後、雅子さまは24日までホテルで休養されたが、25日に催されたバッキンガム宮殿での晩さん会には両陛下そろって参加された。
雅子さま、晩さん会に向けて
「雅子さまは晩さん会の出席に向けて、体調を調整されたのだと思います。晩さん会には日英両国の関係者およそ170人が出席。この日、陛下はイギリスの最高位である『ガーター勲章』を身につけられ“今後とも日英両国がかけがえのない友人として、(中略)永続的な友好親善と協力関係を築いていくことを心から願っています”と英語でスピーチされました」(皇室ジャーナリスト、以下同)
この日、雅子さまの装いにも注目が集まった。
「花柄のレース生地で白のドレスをお召しになり、首元にはダイヤモンドのネックレス、おぐしには“皇后の菊のティアラ”をつけて晩さん会に臨まれました。このティアラは、美智子さまから譲り受けたもので、着用して海外の公式行事に出られるのは初。晩さん会出席への思いが服装からも伝わるようでした」
'22年にも英国より招待を受けていた両陛下。しかし、コロナ禍によって、その年の訪英は断念された。英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんによると、
「天皇陛下が即位されたあと、すぐにエリザベス女王から国賓としてのご招待がありましたが、コロナ禍の影響で中止に。その後、'22年9月にエリザベス女王が老衰のため、お亡くなりになりました。私はこのとき、英王室と日本の皇室を結ぶ糸が細くなってしまうと不安でした。それほど、エリザベス女王の存在は日英間にとって大きいものだったのです。しかし、皇室側の思いはもちろんですが、チャールズ国王が日英の絆を絶やさないように、エリザベス女王の思いを受け継いでくださり、今回の訪英に至ったのだと思います」
両国の念願が叶い、ついに実現したイギリス訪問。過密スケジュールの中でも注目が集まったのが“オックスフォード大学への再訪”だ。
「両陛下の共通点のひとつとして、オックスフォード大学での留学経験が挙げられます。陛下は'83年から、雅子さまは外務省時代に'88年から、おふたりとも約2年間の留学経験がおありです。訪問時は、クリス・パッテン名誉総長らに出迎えられ、おふたりが過ごされた2つのカレッジに足を運ばれました。同大学におふたりで訪れるのは初めてのこと。当時の思い出を懐古されたことでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)