「わ~がきみは~、わ~がきみは~」

 同日の午後4時30分ごろ、JR新橋駅前のSL広場で、拡声器のマイクを手に歌っていたのは新藤伸夫氏。

 新藤氏は公約で、毎月現金が支給されるベーシックインカム制度の導入を訴える。

 ただ、気になるのは街頭演説で歌っていた曲のこと。

「あの歌詞は国歌『君が代』の原型となった『古今集』に書かれている和歌です。現在の『君が代』は、行進曲に適していない。世界各国の国歌は、もう少し明るい。だからこそ、私の曲をいろんなところで活用していただけたらと思ったんです」(新藤氏、以下同)

 大阪府在住で、現在は都内に短期賃貸マンションを借りて選挙戦に臨んでいる。都知事選は都内在住でなくとも出馬は可能だ。出馬理由について尋ねると、

「やはり日米安保の廃止を実現しないといけない。岸田文雄首相や小池さんには、解決する能力がない。都知事の争点にはならないでしょうが、都知事になったらそういう問題を解決していきたい。当選の可能性は十分にある」

 と胸を張った。

 同日午後6時30分から、都内で96歳の誕生日会見を開いたのはドクター・中松氏。会見前に週刊女性の単独取材に応じた。

ドクター・中松氏
ドクター・中松氏

「元海軍中佐の藤村義朗さんが、私の家の3軒隣に住んでいました。その藤村さんから“日本をよくしてくれ”という遺言を受け、選挙に出ています」(中松氏、以下同)

 今回で都知事選への出馬は8回目。世界的な発明家として知られる中松氏だが、どのような都政を行うのか。

「都政というものを発明していく。災害も発明によって対応できるし、少子化対策も私が開発した“ラブジェット”を使用することで、解決可能です。ラブジェットは香水で、使用することで性交時の感度が130%上昇する。これにより子どもが生まれるようになるのです」

 健康の秘訣は、自ら発明したサイエンスフードと筋トレだという。寿命は144歳と豪語するが、会見には車いすで登場。壇上には自立して登ったが、わずかな段差を上るのもやっとの様子。そんな中松氏にその日の早朝、別の候補者が“塩”ならぬ“ケーキ”を贈ったという情報が。

「私が企業の後継者を育成する学校を'89年に造ったとき、講師として中松さんをお呼びしてからの付き合いです」