オリジナルの“短冊”も

 母校と並んで聖地巡礼の人気スポットとなっているのは、美容室『hair&spa Seems』。所狭しと大谷のグッズが並べられている。同店オーナーの菅野広宣さんに話を聞いた。

「これまで大谷選手のグッズにいくら使ったかわかりません(笑)。それを目当てに大谷選手のファンが日本全国から毎日のように訪れます。アメリカ、韓国、中国といった海外のファンの方もいらっしゃいます。ただ、来られる方が増えすぎて、今は完全予約制にしています。

 高額なグッズもあるので、盗まれないか不安もあります。シリアル番号入りのグッズは盗まれても追うことができますが、WBCに出場した侍ジャパンの全員のサインが入ったキャップのように世界にひとつしかないものは心配ですね。なので、店内にはカメラを設置するなど、防犯対策をしっかりしています

聖地のひとつ『hair&spaSeems』には大谷翔平のお宝グッズが多数。日本だけでなく、海外のファンも訪れる
聖地のひとつ『hair&spaSeems』には大谷翔平のお宝グッズが多数。日本だけでなく、海外のファンも訪れる
【写真】大谷本人が寄贈! 出身中学校に提供したレアアイテム

 奥州市役所にも大谷関連の展示が数多くある。4月に契約を結んだ伊藤園の、大谷がデザインに起用されたラッピング自動販売機の“第1号”が6月25日に設置された。

「奥州市では『大谷翔平選手ふるさと応援団』が'18年に発足しています。今回の自動販売機の設置は、伊藤園の水沢支店さんにサポーターになっていただいたことから実現しました。ほかにも、奥州市は南部鉄器の風鈴が名物なので、それにつけるための短冊を作りました。“がんばれ! 大谷翔平選手”と書いた青の短冊で、市内3か所で各1000枚、1人1枚限定で配布していますが、もう在庫はわずかです」(奥州市役所担当者)

 ふるさと応援団では短冊のほか、企業向けに応援ポスターも配布。これらをデザインし、日本ハム時代の大谷と会ったことがある『株式会社JAZZRIZE DESIGN』の代表取締役、梅田浩司氏に話を聞くことができた。

「大谷選手とはこれまで2度、お会いしました。'14年に日本ハムの寮と2軍球場があった千葉県鎌ケ谷市でインタビューをしました。'15年には『食の黄金文化・奥州』という奥州市のPR動画を制作したのですが、そのナレーションで大谷選手に出演していただきました。お会いしたときの大谷選手は、背が高くてキリンみたいな印象でした。今どきの若者の雰囲気はありながらも、しっかりしていたし、落ち着いていました。現在、応援団のTシャツを制作しているので、オールスターのパブリックビューイングでは、みんなで着たいですね」