目次
Page 1
ー クチコミには完全な嘘が“体験”として投稿されることも
Page 2
ー 「7年も誹謗中傷を続けている医師もいました」
Page 3
ー 誹謗中傷する同業者は「国立大の歯学部(卒)」
Page 4
ー やるならもっとデカいところを叩けと(笑)
幹線道路・高速道路など、都内の至るところにある、院長の顔写真入り『きぬた歯科』の看板(東京・杉並区)
幹線道路・高速道路など、都内の至るところにある、院長の顔写真入り『きぬた歯科』の看板(東京・杉並区)
【決定的写真】「マスコットを持って」日テレの“横やり”で不自然に隠された「きぬた歯科」のロゴ
幹線道路・高速道路など、都内の至るところにある、院長の顔写真入り『きぬた歯科』の看板(東京・杉並区)
幹線道路・高速道路など、都内の至るところにある、院長の顔写真入り『きぬた歯科』の看板(東京・杉並区)
事実無根、悪質な誹謗中傷には徹底抗戦。看板もない300km離れた土地から訪れた、院長いわく「きぬた歯科史上最悪」のクチコミ
事実無根、悪質な誹謗中傷には徹底抗戦。看板もない300km離れた土地から訪れた、院長いわく「きぬた歯科史上最悪」のクチコミ
「誹謗中傷した奴は許さない」看板の“顔”、『きぬた』のきぬた泰和院長
「誹謗中傷した奴は許さない」看板の“顔”、『きぬた』のきぬた泰和院長
『きぬた歯科』看板マニアが260箇所から選ぶ「オススメ看板3選」その3 「立川市北西部、玉川上水にかかる橋のたもとにあります。かつては違ったデザインの看板でしたが、太陽にさらされ色あせてしまい、昨年リニューアルを実行しました。掲げられたポーズは、格闘技イベント『RIZIN』でのキャンペーンに伴い撮影されたものですが、Twitterで“これを看板に載せたら?”という声が上がり実現しました。これと同じデザインの看板は、他にも8か所見られます」(『看板研究家』D.J.マメ氏)
『きぬた歯科』看板マニアが260箇所から選ぶ「オススメ看板3選」その3 「立川市北西部、玉川上水にかかる橋のたもとにあります。かつては違ったデザインの看板でしたが、太陽にさらされ色あせてしまい、昨年リニューアルを実行しました。掲げられたポーズは、格闘技イベント『RIZIN』でのキャンペーンに伴い撮影されたものですが、Twitterで“これを看板に載せたら?”という声が上がり実現しました。これと同じデザインの看板は、他にも8か所見られます」(『看板研究家』D.J.マメ氏)
『きぬた歯科』看板マニアが260箇所から選ぶ「オススメ看板3選」その2 「川崎街道と多摩都市モノレールが交わる箇所、ファミリーマート日野高幡店前にあります。当初は笑顔の院長の写真でしたが、ファミリーマートに阻まれた関係でデザイン変更を余儀なくされることに。結局怪訝な表情の院長が張り重ねられ、今に至ります」(『看板研究家』D.J.マメ氏)
『きぬた歯科』看板マニアが260箇所から選ぶ「オススメ看板3選」その2 「川崎街道と多摩都市モノレールが交わる箇所、ファミリーマート日野高幡店前にあります。当初は笑顔の院長の写真でしたが、ファミリーマートに阻まれた関係でデザイン変更を余儀なくされることに。結局怪訝な表情の院長が張り重ねられ、今に至ります」(『看板研究家』D.J.マメ氏)

 その数、関東近郊を中心に340以上。“イケオジ”でもなんでもないオジサンの顔がどデカく掲げられた看板──東京都・西八王子にある『きぬた歯科』の看板だ。あのオジサン本人、院長である羅田(きぬた)泰和さんによる戦略は、同業である歯科医、そして他業種も“顔看板”という手法をパクるほど。

 昨年より法政大学陸上部のスポンサーとなり、正月の箱根駅伝ではユニフォームに『きぬた歯科』の文字が掲げられた。区間賞を獲得した武田和馬選手のインタビュー時に大きくテレビに露出したことでSNSでトレンド入り(ちなみに今年の箱根駅伝では『きぬた歯科』という文字のみだったが、春からの今シーズンは、看板と同様に“オジサンの顔”が並んでいる)。

 きぬた氏による広告展開は、テレビやネットニュースでたびたびその戦略が報じられるなど、業界内外で評価されている。しかし、その裏には有名になったゆえの弊害といえるような戦いがあった。いや、過去形ではなく、それは現在でも進行中──。

《隣でお婆さんが同じ様にインプラントを勧められ、断っても契約させようとしてました。年金暮らしだからそんな高いの無理と言ってもローンが有るから大丈夫、歯科医師の判断だと怒鳴り口調で言ってました》

 こちらは「きぬた歯科」で検索した際に、“クチコミ”として表示されるネットの声だ。

「うちに対するクチコミ史上最悪なものですね。要は、年金を受給しているご老人に対して、強引にインプラントを勧めていると。まったくの事実無根ですが、古いクチコミだし、誰も見ないし、いいかなと思ってたんですけど、やっぱり改めて読んでみるとめちゃくちゃ腹が立って。これはやるしかねぇなと思って。顧問弁護士とは違う、誹謗中傷に強い弁護士に頼みました」

クチコミには完全な嘘が“体験”として投稿されることも

 そう憤るのは看板の主・『きぬた歯科』院長のきぬた氏。

 ネット文化、SNS文化の発達によって、誹謗中傷は以前と比較して格段に増えた。それに苦しみ、自ら命を絶ってしまう人がいるほどに……。ネット上のクチコミは“ユーザーによるレビュー”として商品や店の選択に役立つが、そこにはありもしない“嘘”が、“体験”として投稿されることも少なくない。きぬた氏は、このまったくの事実無根のクチコミの投稿者に対し、弁護士を通し開示請求を行った。

「◯◯◯◯という名前で、どこそこに住んでいて、と出て」(きぬた氏、以下同)

 この誹謗中傷をしていた人物が暮らすのは、東京都のきぬた歯科から300km以上離れていた。きぬた歯科の看板がいくら街に溢れているといっても都内中心で、関東近郊に一部。ここまで離れていると看板すらない。