猪瀬直樹氏も宮田笙子選手を擁護

 一方で、五輪以外の国際大会では代表を追放となった選手も少なくない。2014年の「第17回アジア競技大会」で、カメラを盗んだとして競泳男子の選手が代表から追放。さらに2018年の「第18回アジア競技大会」では、バスケ男子の代表選手4名が“買春行為”をおこなったとして帰国処分になっている。

「過去の事例と比べると、20歳未満での喫煙は確かにそこまで重くない印象も受けます。元東京都知事の猪瀬直樹さんも、Xで《たかがタバコで何を騒いでいるのか。麻薬じゃないんだぞ》《こんな些細なことで19歳の夢を潰すつもりか》と怒りの投稿をしていますが、為末さん同様に賛否の声が上がっていますね」(前出・スポーツライター)

 日本体操協会が今年6月に公開した「日本代表選手・役員の行動規範」を見ると、確かに「日本代表チームとしての活動の場所においては、20歳以上であっても原則的に喫煙は禁止する」との記載もある。20歳未満での喫煙というだけでなく、協会の規範にも違反したことが今回の処分に繋がっているのかもしれない。

 果たして宮田はこのままパリ五輪への出場は叶わないのか。今後の続報を待ちたい。