健康のための「腸活」も……
外的環境に加え、カンジダ菌が増えやすい人の特徴として、甘いもの、パン、お酒が好きな人があげられる。
「カンジダは糖質が大好きで糖質をエサに増殖します。さらに、酵母の仲間でもあるため、パンを多く食べるとカンジダ菌の勢いが増すことが。そして、お酒は肝臓にダメージを与えてしまうため、カンジダ菌が出す毒素が解毒されにくくなって症状を悪化させてしまうのです」
この菌が体内で増殖しているかを自分で気づくのは非常に難しい。しかし、薬を飲むなど対処を施しても症状の改善が見られない場合、まずはエサとなる食品を徹底的に排除してみることをおすすめするという。
「パン、パスタ、うどんといった小麦食品。そして甘いもの、お酒をまずは1か月やめてみて、体調の変化を実感してみましょう」
また、腸にいいとされる発酵食品なども要注意。
「腸活ブームで、善玉菌を増やす納豆やヨーグルトの乳酸菌などを毎朝食べているといった人も多いのでは。こうした発酵食品や、食物繊維の多いきのこ類なども菌類ですから、カンジタ菌と同調して、さらに増殖させる恐れもあるのです」
腸が荒れている状態で、いくらいいものを食べても消化吸収が阻害されているため逆に身体の負担になる。まずは、カンジダ菌を減らさなければならないのだ。