冷えを防ぐ強い味方は「発酵調味料&香味野菜」

 次に気になるのが、クーラーで冷えがちな身体、内臓の冷えでお腹をこわさないための食事のとりかた。身体を温め、血流を促進する食材は積極的に取り入れたい。

「多くの発酵食品に含まれているビタミンB群には代謝を促進する作用があり、体内で熱をつくり出します。

 夏野菜は水分量が多いので身体が冷えやすくなりますが、ビタミンB群が豊富な調味料を合わせれば冷え予防に。みそ、甘酒、すりおろししょうがを混ぜたディップは万能でおすすめ

 風味づけに、玉ねぎや長ねぎ、にんにくを刻んだりすりつぶして入れるのもいい。ビタミンB群とともに、血行を促進するアリシンがとれる。

 炒めものや汁ものなら、しょうがを加えてゆっくり火を通そう。辛み成分のジンゲロールがショウガオールに変化し、血流を高めてポカポカに。

「冷たいものを食べるときは、しっかり咀嚼(そしゃく)して体温に近い温度にしてから飲み込むだけでも腸への刺激を和らげられます。腸活は便で結果を確認できるので、お通じを観察しながら自分の腸に合うものを見つけていきましょう」

善玉菌を増やす“みそ玉”の作り方

 乳酸菌たっぷりのみそに、腸内環境を改善する働きがある、かつお節菌を含む削り節粉、さらに鉄分、カルシウム、ミネラル、食物繊維を含むごまをひとつに集約!

【作り方】

 みそ100g、削り節粉10g、白いりごま20gを混ぜ、大さじ1ずつラップに取り分けて丸めるだけ。

 保存期間は、冷蔵10日、冷凍1か月。みそ玉1個をお湯120mlに溶かせば腸活みそ汁になる。