「汗拭きシート」も要注意
普段は平気でも、暑い日が続けば、寝不足や食欲減退から疲れが取れないなど、免疫力が低下することもあり、反応してしまうことがあるそう。
「例えば、汗の嫌な臭いを消すよういい香りのするタイプのシートは、含まれる香料の刺激が肌あれの原因になることがあります。つけた瞬間スッとするようなものだと、その刺激で炎症の原因になることも考えられます。
また、アルコールの場合は揮発性が高いので、拭いた瞬間はさっぱりしますが肌の必要な水分を奪ってしまう性質もある。すると、より乾燥が進み、さらに肌のバリア機能を失う可能性もあります」
外出時などで汗をかいた場合、どう対処すればよいのか?
「できれば、水を含ませたハンカチやタオルでこまめに拭き取ることがおすすめ。もしシャワーを浴びられる環境だったら、さっと流すことができればいいですね」
ただし、病院を訪れた人の中で肌あれの原因は“洗いすぎ”によるものも多いそう。
「汗あれに限らずですが、肌トラブルを起こしてしまっているケースでは洗いすぎている人が多いんです。肌を清潔に保つことが大切とはいえ、一日に何度も洗顔するのはよくありません。
洗顔しすぎると、肌に必要な分の皮脂まで洗い流してしまい、肌のうるおいが失われます」
洗顔や入浴の際でも、皮膚の表面を傷めてしまうこともあるので注意したい。
「汚れを落とそうと身体をゴシゴシ洗ってしまうのはよくないですね。特に洗浄力が強い石けんを使っていると、乾燥を引き起こして敏感肌になりやすい。結果的に肌あれを引き起こす可能性があります。また、石けんに含まれる成分が刺激になってしまうこともあります」
男性が使用する洗浄力の高いタイプは、女性の肌には強すぎる場合があるので避けたほうがよさそう。