まさに“運命”芸能人生を変えた役
3位にランクインしたのは、'83年公開の映画『積木くずし』で高部知子の代役を務めた渡辺典子。非行少女と、それを更生させようとする両親とのすさまじい日々を描いた同名のノンフィクションは累計300万部を売り上げ、社会現象に。テレビドラマ版の主演を当時15歳の高部が務めた。
ドラマが大ヒットし、映画化が決定したタイミングで、かの有名な「ニャンニャン事件」が起こる。ベッドの中、半裸の状態で喫煙している高部の写真が週刊誌に掲載され大騒ぎに。当時15歳の高部は映画の主演はもちろん、テレビのレギュラーやCMも降板せざるを得ない状況となった。このとき映画の代役を務めたのが、薬師丸ひろ子、原田知世と並んで当時“角川3人娘”と呼ばれていた渡辺だった。
「お嬢様アイドル的な存在だった渡辺典子が、演技派に脱却した作品だったと思う」(東京都・男性・60歳)と、当時から渡辺版の『積木くずし』に対する注目度は高かった。
乱闘、壮絶なリンチ、両親に反抗し暴れるシーンなど、張りつめた場面で渡辺は鬼気迫る演技を見せ、同年に日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。'20年以降目立った露出はないが、いまだ“伝説の女優”として根強いファンは多く、新作への出演が待たれる。
2位は知る人ぞ知る交代劇! 『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)で、代役としてブラックデビルを演じた明石家さんまがランクイン。
「代役ということすら知らなかった」(神奈川県・男性・55歳)との声も多いが、初回収録では高田純次がブラックデビルを演じていた。ところが高田がおたふくかぜに感染してしまい、たまたまスタジオに残っていたさんまが次回から代役を務めることに。
ビートたけし扮する「タケちゃんマン」との対決は同番組の目玉コーナーで、ブラックデビルはさんまの人気を全国区にまで押し上げるきっかけとなった、まさにハマリ役。『ひょうきん族』が視聴率20%超えのお化け番組にまで成長したのは、高田のおたふくかぜのおかげかも!?