目次
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ー 司会が変わっても問題発言多発
Page 2
ー レジェンド女優の年齢がネックに
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ー 不正があったチャリティー番組に疑問の声が

 

 昨年11月に寄付金の着服が発覚し、批判が相次ぐなかでのオンエアとなった今年の『24時間テレビ』(日本テレビ系)。SNSでは、

《番組の冒頭でまず不正を謝罪すべきだった》《もういい加減に終わってほしい》と辛辣な声があがっているが、1978年から続く超長寿番組。おまけに多数の大型スポンサーがつくドル箱とあり、局としては簡単に手放せないようだ。

 移ろい激しいテレビ業界で、同番組のように40年、50年と続く長寿番組は意外と多い。なかには「もう飽き飽き!」と言いたくなる番組も見受けられるが、視聴者の本音はいかに? そこで本誌では、30代以上の男女500人に「もう終わってほしい長寿番組」を聞いてみた。

司会が変わっても問題発言多発

 第5位には同票で2番組がランクイン。まずは毎夏の恒例となった『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)。もともとは、日テレの『24時間テレビ』のパロディーとして'87年にスタート。意外にも、40年近く続く長寿番組だ。

「だんだん『24時間テレビ』に内容が似てきた気がする」(大阪府・35歳・男性)と、鋭い意見も!

「日テレのチャリティー番組に対するアンチテーゼのような形で始まったお笑いバラエティーなのに、最近ではマラソンも本家に負けないほど真剣(笑)。悪ふざけを極めていた往年の面白さは、完全に失われてしまったように思いますね」と話すのは、漫画家でテレビウォッチャーでもあるカトリーヌあやこさん。

 今年度の総合司会は、土曜夜8時のバラエティー番組『新しいカギ』の出演者である霜降り明星、チョコレートプラネット、ハナコのお笑い芸人3組。クライマックスのダンスバトルでは感極まって芸人らが涙を見せるなど、またも本家の『24時間テレビ』を彷彿とさせる内容に……。

「楽しくなければテレビじゃない、というキャッチフレーズそのものだったフジテレビは、今は昔。今年に入り、ゴールデン帯の視聴率ではテレビ東京にも抜かれ最下位となりました。最近の失速ぶりを凝縮したような番組内容だったといえるでしょう」(カトリーヌあやこさん、以下同)

 同数5位は、4月にリニューアルしたばかりの『サンデーモーニング』(TBS系)。36年にわたりメイン司会を務めた関口宏から、膳場貴子にバトンタッチした。

「司会者が変わっても、問題発言が多すぎるところは変わっていない」(東京都・63歳・男性)と、意外にも60代以上からの批判が相次いだ。

「膳場さんからは子育て世代の女性ならではの新鮮な意見が聞けるかと思っていましたが、ちょっと期待外れ。昭和感漂うセットやBGMもそのままで、これほど代わり映えしないリニューアルも珍しいかも(笑)」

 若返りを図りたいが、高齢者の支持を失うのも怖い……。そんな中途半端さが、ランキングの結果にも表れたようだ。