関係者からも懸念の声

 チャリティーを謳っている番組に旧ジャニーズのタレントを出演させることで、クレームが殺到することを懸念したのは想像に容易い。番組の視聴率が下がることを案じ、早い段階で今回は起用の見送りを決めていたというが、今になって後悔している関係者は多いという。

「フジテレビの『27時間テレビ』が成功を収めたことで、スタッフは“早まった!”と思ったでしょう。『27時間テレビ』には、旧ジャニーズ事務所、つまり現在のSTARTO ENTERTAINMENT社所属のタレントが多数出演していましたからね。すでに世間は、日テレが気にするほど旧ジャニタレに対する拒否感はないのでしょう。そもそも、彼らのファンは騒動が起きてもファンを辞めることはしませんでしたし、その数は相当なものですから、彼らの起用で一定の視聴率は見込めたと思います」(制作会社ディレクター)

 不安要素は他にも。番組の目玉でもあるマラソンの今年のランナーが、お笑い芸人・やす子に決まったことに異を唱えるスタッフもいるという。

「あのマラソンは、完走できるかできないか、ギリギリのところで頑張って必死に走っている姿を見て、視聴者は感動するもの。やす子さんは元陸上自衛隊の隊員ですよ。施設課部隊所属だったとはいえ、ほかの隊員同様、過酷な訓練を受けているはずです。辞めてから時間が経っているとしても、マラソンくらいわけないと思いますし、余裕で走りぬいてしまうかもしれません。また反対に、苦しい表情を見せられてしまうと、かえってわざとらしいと思ってしまう視聴者も出てくるでしょう。口には出しませんが、“人選ミス”だと思っているスタッフも多い」(同・制作会社ディレクター)

 YouTuber・フワちゃんとのSNSトラブルでも、思わぬ形で注目を浴びたやす子。フワちゃんの活動休止発表によって、『24時間テレビ』で2人が“気まずい共演”をする事態は避けられた。しかし、もし不安要素があったとしても、そもそも“チャリティー番組”なのだから、視聴率に過敏になる必要はないはずだが――。