中途半端な謝罪で傷つくのは、やす子

 この他にも、お客さんに出す料理を運んでいる最中に、つまみ食いをしてしまい、先輩に「おまえ、この間も・・・」と過去のことを蒸し返して怒られることがあったそうですが、「先輩が穏やかな時に謝りにいくしかない」と結論づけ、つまみ食いをやめようとは思わないようです。「相手が悪い」という他責思考も強いようで、バイト後に飲みに行くほど親しい先輩に、ハンディ(注文を受けるための携帯端末)を所定の場所に戻さなかったことで怒られると、「気分屋激切れタイプ」「マジでその日にキレるポイントが違うから、怒られるか怒られないかは運」とし、「先輩が見ていないときに、アッカンベーをする」と“仕返し”することも明かしていました 。つまみ食いや、みんなが使うものを元に戻さないなど、明らかに自分に非があることにも気づかず、「相手が気分屋だから、相手が悪い」と考え、形だけの謝罪をするフワちゃんに、きちんとした謝罪ができるのか私には疑問です。繰り返しますが、中途半端な謝罪で傷つくのは、やす子なのです。

 フワちゃんの特徴の一つに「原因を作ったのは自分なのに、相手の名前をテレビでさらして、悪者っぽくする」ことがあげられるのではないでしょうか。5月1日放送『これ余談なんですけど・・・』(ABCテレビ)に出演したフワちゃんは、「ナンちゃんにブチギレられた」と明かします。 ウッチャンナンチャン・南原清隆と言えば温厚と言われていますが、『ヒルナンデス』(日本テレビ系)の空き時間に、プロレスに挑戦中のフワちゃんと、プロレス好きなナンチャンが組み合ったところ、フワちゃんの手がナンチャンの鼻を直撃してしまい、ナンチャンは鼻を押さえたまま、裏にいってしまったそう。後でフワちゃんのマネージャーが菓子折りを持ってお詫びに行ったそうです。このエピソードを、フワちゃんは「ナンチャンにブチギレられた」と言い、同番組司会のかまいたち・山内健司に「ブチギレられてはいない」と指摘されていましたが、本当にそのとおり。

 上述したとおり、フワちゃんはバイトを15回もクビになるなど、上の人に怒られまくる経験を多数しています。一度怒られたら、もう怒られるようなことはやめようとフツウは思うものですが、フワちゃんの場合、どうして自分が怒られているのかがわからないため、こうやって相手をちょっと悪者にして、「ヤバい人に遭遇してしまった」と自分を納得させるクセをつけてしまったのではないでしょうか。もしそうなら、なぜ自分が芸能活動を休止するようなことになってしまったのか、本当の意味で理解しておらず、「バレちゃったのがヤバかった」くらいの理解かもしれません。もっとも、この性質にはプラスの面もあり、自らの過失からバッシングされてもそれほどダメージを受けませんから、ある意味、芸能人向きの性質と言えるかもしれません。それだけに、やす子側からすると注意が必要な部分もあり、ほとぼりがさめたころ、「あの時のやす子はヤバかった」と一方的にさらす可能性はゼロではないでしょう。謝罪が済んでいるから、安心していい相手ではないと私は思います。