目次
Page 1
ー お金持ちが必ずしも幸せではないと気づく
Page 2
ー 見栄を張らずに“お得”を突き詰める
Page 3
ー 国の制度を利用しないのはもったいない
Page 4
ー 家なら髪のカットもマッサージもタダ

お金があることと幸せは比例しないと思っています」

 そう語るのはお笑い芸人のサバンナ・八木さん。先頃、低賃金・高物価時代を生き抜く心構えと節約術をまとめた『年収300万円で心の大富豪』を上梓し、その中でも幸せはお金ではなく心の持ちようだと語っている。

お金持ちが必ずしも幸せではないと気づく

「この業界には、売れてたくさん稼いでいる先輩もいれば、バイトしてる人間もいます。僕も相方と、ギャラの差が6倍ついた時期もあり、最初はうらやましい気持ちもあったんです。

 でも不思議と、お金を持っている人が必ずしも幸せそうには見えないし、バイトしてても幸せそうな後輩もいて。極端な例を見てきて自然とそう思うようになりましたね」(八木さん、以下同)

 多くのお金持ちと接する中で、彼らの行動パターンに気づいたのも大きかった。

「例えばハワイに行くにしても、正月にビジネスクラスで行く。家族連れなら200万円とかかかりますよ。住んでる家が数億円のお宅とかもあって、そういう家庭は教育費もかける。生活を維持するためにずっと稼ぎ続けないとダメなんで、お金持ちも実は大変なんやなって思いました」

 高級マンションに住む先輩や、テレビ番組の豪邸訪問の仕事を通して、さらにその思いは強くなった。

お金持ちが住む家って、タワマンの高層階にあったり、エントランスも大きくて、建物の入り口までのストロークがめっちゃ長いんですよね。

 コンビニも家の近くにないし、お風呂も大きいからお湯をためるのに時間がかかる……。あれ、これひょっとして不便なんちゃうのって(笑)」

 またお金持ちは、家も車も時計もすでに手に入れているので、「欲しいものの選択肢がほとんどなくなってドキドキもしなくなる。そんな人生、楽しいのだろうか?」と思うようになったという。