ツボ5:打ち合わせを重ねた寅子の再婚と轟の同性婚
「寅子と航一(岡田将生)は事実婚という形で結婚しましたが、そこは吉田さんとも何度も打ち合わせをしました。寅子が2回目の結婚であることや積み重ねてきた人生、民法改正に携わった経験などを経た結論としてこの形を選択するだろうと。
轟(戸塚純貴)は当初から同性愛者と決めていました。それが年齢を重ねてパートナーを見つけ、法律で結婚ができない2人が自分たちをどう考えるかということは必然の流れでした」
ツボ6:“サイコパス”と話題になった美佐江誕生秘話
「美佐江(片岡凜)は大人から見ると、何を考えているのかわからない少女という役柄。生きるために犯罪を犯す人とは違う、裕福だけれども非行に走ってしまう子どもで、時代が変わってきたことによる少年少女の犯罪の変化を描くのが狙いでした。
詳しくは話せませんが、寅子にとって美佐江との出来事は何だったのかと考える機会が再び訪れます」
ツボ7:岡田将生は航一さんぽい!?
「航一は総力戦研究所にいた過去があって、寅子のパートナーとして生きていくので、ある種の繊細さを持って演じていただける方ということで岡田さんにお願いしました。
現場では寅子や優未(毎田暖乃)と一緒の機会が多いのですが、すごく距離感がナチュラル。いないときはいないし、楽しい空気にしたほうがいいときはスッといらっしゃって、待ち時間に談笑したりするんです。そういうところが航一さんぽいなって思います」
ツボ8:終盤のキーマンは桂場!
「注目人物は桂場(松山ケンイチ)です。裁判所という組織の中で、より高みに上っていく人物で、今までとは違う顔を見せていくようになります。寅子たちと甘味処の『竹もと』で、甘いものを食べていた桂場とは変わってしまうところが、最後のほうの見どころになると思います」
“トラつば”がついにクランクアップ!
昨年9月に撮影が始まった『虎に翼』が8月31日にクランクアップ。伊藤は
「明日から、寅子としていられないのが本当に想像つきません。『朝ドラの主演は一番大変だよ』といろんな方に言っていただくけれど、スタッフやキャストのみなさんと作品を作れると思うと、それだけで楽しい一日が始まるなと思えて、幸せで仕方がなかったです」
と感想を。1年間お疲れさまでした!