開店前から大行列
そんなグッズが並ぶショップは、各地でどのような盛り上がりを見せているのか。6月21日から7月7日まで大分での会場となっていた『アミュプラザおおいた』を運営するJR大分シティの担当者に話を聞いた。
「反響としては想定以上でした。オープン時期が、ちょうど大谷選手が好調でホームランを多く打っていたオールスター戦の前というタイミングで、売り上げや集客共に伸びました」
どういった商品がよく売れていたのか。
「販売していたのはアパレル製品がメインでしたので、Tシャツなどがよく売れていました。10万円くらいのユニフォームを購入された方もいらっしゃいました。ボブルヘッド人形も人気で、1万円を超える高額な商品もありましたが、まとめ買いするお客さまも多かったです」(JR大分シティ担当者)
愛媛県松山市では9月8日までオープン。台風によるアクシデントに見舞われたが、会場となった『ANAクラウンプラザホテル松山』内の『ショッピングモールAVA』の担当者によると、その影響を感じさせない盛り上がりだったという。
「台風の影響で開催日が予定より1日遅れてしまい、集客を心配していたのですが、初日の開店前から100人ほどの列ができていました。その後も順調にお客さまにお越しいただきました」
行く先々で大盛況な“大谷ショップ”を運営しているセレクション・インターナショナルに話を聞いた。
「非常に大きな反響をいただいております。名古屋や仙台、札幌といった大きな都市はもちろんですが、中都市でも想像以上に多くのお客さまに来ていただいております。
この企画は'23年11月に名古屋から始まっており、今後も引き続き全国を回っていく予定です」
どういう人がこの限定ショップを訪れ、グッズを買っていくのか。
「大谷選手のショップには、50代以上の女性が多くいらっしゃいます。人気なのはユニフォームと帽子。実使用ボールも販売していますが、価格は10万円ほどからあります。試合の結果や使用されたシチュエーションによって価格が変わってきます」(セレクション・インターナショナルの担当者、以下同)
実使用ボールなど貴重なグッズの数々は、どうやって入手しているのか。
「現地から仕入れているものと、現地に行って買い付けたものと、2パターンです。店では“日本で手に入らない現地のモノを”というコンセプトでやっています。円安の影響で値段はどうしても高くなってしまいますが、多くの方に足を運んでいただいております」
日本列島が沸き立つほど、大谷には“すごいパワー”があるようだ。