大谷翔平の後ろで見切れる東山紀之とSTARTOENTERTAINMENT社の福田淳社長(Xより)
大谷翔平の後ろで見切れる東山紀之とSTARTOENTERTAINMENT社の福田淳社長(Xより)
【写真】大谷の試合を「年間3600万円の超VIP席」で生観戦していた旧ジャニタレと女優妻

 確かに2023年は、阪神タイガース・岡田彰布監督による『アレ(A.R.E)』。2022年はヤクルトスワローズ・村上宗隆選手の『村神様』。2021年は大谷の活躍を表した『リアル二刀流/ショータイム』が、それぞれ年間大賞を受賞している。

 さらに2016年の『神ってる』に、2015年の『トリプルスリー』と、この10年間で5回も野球用語が頂点に立った現実ーー。

「ノミネートには選考委員の“好み”も少なからず反映されると思います」と、声をひそめるのは広告代理店営業スタッフ。

 選考委員会に名を連ねるのは、いわゆる“言葉”を扱う専門家やプロではあるが、一般的に野球世代の“中高年者”が多いとも言える面々。中でも野球好きで知られる漫画家・やくみつる氏が「ゴリ押ししたのではないか」と、毎年のように槍玉に挙げられている。

年間大賞を決めるのは選考委員会でない

「大賞が決定する流れとして、まず『現代用語の基礎知識』編集部が読者アンケートをもとに50〜60語を選出し、選考委員が議論が交わしてノミネートの30語に絞っていくそうです。その過程で“この言葉はどうか”と候補に付け加えられたりと、好みの話も出てくるのでしょう。

 ただ最終的に選考委員会が選出するのはトップ10までで、年間大賞を決めるのは編集部や主催側だとも聞きます。この3年間は決して、やくさんが“ゴリ押し”したわけではないということ」(広告代理店営業スタッフ、以下同)

 また選考期間を終えた後に「流行してしまった言葉」も、ノミネートに間に合わずに除外されてしまうケースもあるようだ。

「テレビ視聴者が連日にわたって目にした『50-50』や五輪・パラ関係ですが、テレビを見ない、特にZ世代にしてみれば2023年のトップ10も“流行ってない”“使ったことない”“知らない”言葉ばかり。

 いっそのこと“テレビ新語・流行語大賞”と銘打ったほうが、2024年も堂々と『50-50』を推せるのかもしれませんね」

 ちなみに今年、Z世代で広く使われた流行語というのが『それガーチャー?ほんまごめんやで』。逆にテレビ世代は知っていただろうか。