英語力の急成長

6月には『全米さくらの女王』ともご懇談。通訳は介さずに、英語で会話をされた
6月には『全米さくらの女王』ともご懇談。通訳は介さずに、英語で会話をされた
【写真】英国のリーズ大学留学中、交際相手と囁かれた男性と談笑される佳子さま

 こうした背景もあり、昨今の英語力の急成長には驚きの声が上がっている。

「“通訳なしで会話をされた”という報道はありますが、実際に英語で会話をされている映像や会話の音声が公開されるわけではありません。ですから、“佳子さまの本当の英語力”がどれほどなのか、国民からも関心が集まっていて、映像や音声の公開を求める声も上がっているのです」

 一方、名古屋大学大学院の河西秀哉准教授は、そうした国民の関心に応えた場合に生じ得るリスクに警鐘を鳴らす。

「宮内庁は基本的に、皇族の方々の肉声をあまり公表しません。それは、肉声を放送すると権威的でなくなるなど、さまざまな理由があるからでしょう。また、皇族の方々は、発言内容に慎重でなければなりません。スピーチなど、事前に原稿が用意してあるものは問題ないでしょうが、面会時の挨拶など、アドリブで行う発言を公開した場合、揚げ足を取られる可能性があります。

 そうしたリスクがあると、国民や海外の要人などとフランクな交流ができなくなる危険性が生じるでしょう」

 こうした事情から、佳子さまの英語力を公開することは困難なようだ。

 ただ、今年5月、佳子さまがギリシャを訪問するにあたり、ご進講に携わった木戸雅子さんは、次のように語る。

「今回、佳子さまが日本で面会されたギリシャのケファロヤニ観光大臣は、来日するにあたり、佳子さまとの再会を心から望んでいたそうです。大臣はギリシャで佳子さまのご案内を担当したことがとてもうれしかったようで、別れ際には“今度は日本で会いましょう”と佳子さまに声をかけたと聞きました」

 大臣自ら再会を望んだことから、佳子さまのギリシャご訪問は両国の友好に成果をもたらしたといえる。