目次
Page 1
ー 短期間に2人も亡くなる
Page 2
ー 自分の実績をアピール
Page 3
ー 部下の誰かが常に休職しているなんてことに
 世の中には「ヤバい女=ヤバ女(ヤバジョ)」だけでなく、「ヤバい男=ヤバ男(ヤバダン)」も存在する。問題は「よいヤバさ」か「悪いヤバさ」か。この連載では、芸能人や有名人の言動を鋭くぶった斬るライターの仁科友里さんが、さまざまなタイプの「ヤバ男」を分析していきます。 

第38回 斎藤元彦

 今年はサイトウの当たり年なのでしょうか。サイトウさんによるヤバい報道が続いてます。

 2024年10月1日・8日合併号『女性自身』で、2017年に『週刊文春』で報じられた不倫相手と関係が続いていて、相手の家に通っていく様子を撮られた女優・斉藤由貴。お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二は性的暴行の疑いで書類送検され、芸能活動を休止しています。もう一人のサイトウ、それが斎藤元彦元知事です。

短期間に2人も亡くなる

 名産品を要求する「おねだりグセ」や職員へのパワハラ疑惑を内部告発されるなど、いろいろ問題はあったようです。中でも見逃せないのは、阪神・オリックス優勝パレード費用の件でしょう。優勝パレードのための費用が集まらないことから、斎藤元知事は信用金庫など金融機関への県補助金を増額し、それを寄付として県にキックバックさせていたそう。これが事実なら特別背任に当たります。

 知事として、それぞれの疑惑に対して説明責任があると私は思いますが、斎藤知事がしたことは情報を漏洩した“犯人”を捜すことでした。知事の命を受けた副知事による執拗な調査の結果、告発文書を出したとされる元西播磨県民局長、優勝パレードを担当していた職員が自死してしまったのです。

 短期間に2人も死者が出るとは異常事態ですが、斎藤元知事は断固として辞任を拒否。県議会より不信任案を受けて失職した斎藤元知事ですが、次回の知事選にも立候補するつもりだそうです。