最近も、国民民主党の玉木雄一郎代表と元グラドルとの不倫や、交際相手が既婚者であると知らずに不倫関係に陥っていた“騙(だま)され不倫”の鈴木紗理奈など、不倫のニュースが後を絶たない。
ただ、かつて石田純一が「不倫は文化」と言ったように、昔から音楽や文学など芸術の発展の陰に不倫が影響を及ぼしてきた側面はあるし、世に不倫を歌った曲もたくさんある。禁断の恋や叶わぬ恋をしたときに、歌に慰められたという人も多いだろう。
そこで今回は、昭和から平成を彩った“不倫を思わせる名曲”の中で、いちばん好きな曲をアンケートで調査。全国の40~60代の男女200人の気になる回答はいかに──。
恋愛ソングの女王の2曲がランクイン
同数で9位にランクインしたのは、そろって竹内まりや(69)の楽曲。竹内といえば、デビュー以来45年以上にわたって数々のヒットソングを生み出してきた恋愛ソングの大家。今年の10月には10年ぶりのオリジナルアルバムを発売し、来年は11年ぶりにアリーナツアーを開催するなど、いまも精力的に活躍している。
まず1曲目は『カムフラージュ』('98年)。男女共に別の恋人がいて、友達として付き合ってきたけれど、心はもう嘘をつけない、自分に正直に生きるという決意を歌ったナンバーだ。
「同じような経験をしたので、当時は何度も聴いて感傷に浸っていた(笑)」(山梨県・49歳・女性)、「しっとりしているから」(茨城県・52歳・女性)と歌詞に思いを寄せた人やサウンドに惹かれたという声が。
楽曲は、木村拓哉と中山美穂の共演で高視聴率となったドラマ『眠れる森』の主題歌になったこともあり大ヒットを記録している。
もう1曲は『元気を出して』('88年)。もともとは薬師丸ひろ子に提供し、のちに竹内がセルフカバーして大ヒットしたこの曲は、タイトルどおり失恋して傷ついている女友達を励ますことをテーマにした曲。
不倫ソングというと叶わぬ恋の切なくツラい気持ちを歌ったものが多いが、「彼だけが男じゃないことに気づいて、という歌詞に励まされた」(東京都・50歳・女性)、「曲の雰囲気がいい」(茨城県・58歳・男性)と、前向きな気持ちになれる歌詞やメロディーラインが人気の理由としてあがった。