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「今の日本では、出産後2年間での離婚率が30%なんですよ。けっこう大きな数字ですよね」

 『残念な夫。』で初の父親役に挑んでいる玉木宏。子どもが生まれたら、かわいい妻だけではいられない。母親業はまさに戦争なのに、演じる夫・陽一は父親の自覚ナシ。しかし、なぜかイクメン気取り……。

「オファーがあったときは、まだタイトルしか決まっていなくて。主演をいただけるのはすごくありがたいんですが、オリジナル脚本ということは、僕の当て書きみたいなもので、“あれ、そういうイメージあるのかなぁ?”と(笑い)」

 記者が「ギャップを狙っているんですよ」と言うと、

「スタッフからも、やはり、そのようにフォローしていただきまして(笑い)。“残念な夫”とは、かゆいところに手が届かない人。子どもができると、母親のほうが子どもといる時間がずっと長い。父親は仕事で、もちろん育児に関わりたいんだけど、どうしていいのかわからない。母親と父親にだんだんズレが生じてくるんですよね」

 家が手狭であろうと、趣味のNBAグッズの収集をやめない陽一。絶妙に妻の神経を逆なでる。

「いつのタイミングで趣味を捨てるのか。自分ひとりなら離れなくていいんですけど、必然的に変わらなきゃいけない瞬間が、結婚したとき、そして子どもが生まれたときに来るんでしょうね」

 玉木の趣味のひとつは、スニーカー収集。200足以上あり、靴箱にはまったく入りきっていないそう。

「妻がいたら? 言われそうですね(笑い)。服もそうとう多いし。趣味を捨てることには葛藤するでしょうね。でも、この仕事をしているので、“衣装だから”と言い訳はできるかな(笑い)」

 そんな玉木に、理想の結婚生活を尋ねてみると、

「自分の家を建てて、そのスペースで子どもが遊んでいて、自分たちものんびり暮らしていて……が理想。でも、そこにたどり着くまでの段階がものすごく大変なんだろうな、と(笑い)」

 昨秋から年末年始にかけて、イケメン俳優が相次いで結婚を発表。日本中の女性がパニックに陥ったが、'15年、“玉木ショック”などはやめてもらえるとうれしいんですが……。

「アハハハ(笑い)。僕も父親になりたいですからね。俳優というのは、いろんな経験をすべきだと思うし。その中で、結婚とか父親になりたいとか、そういう欲ももちろんあるので。いずれはやっぱり、するものだと思いますね」