元夫に気遣いなんて不要

 古閑さんが不倫していたのかどうかはわかりませんが、2014年12月2日放送の『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)において、「付き合ったら彼に全部合わせる」「彼氏ができたら仕事しなくなる。重いんですよ」「尽くしすぎてダメ男にしてしまったことがある」と、恋愛に全力で向かっていくタイプであることを明かしていました。

 また、メジャーリーグ・サンディエゴ・パドリスのダルビッシュ優選手との交際を、当時の妻のタレント・紗栄子さんと離婚協議中に報じられるなど、古閑さんは好きになったら命がけという印象を受けます。

宮崎県での合同自主トレで、ダルビッシュに寄り添う古閑美保(2011年)
宮崎県での合同自主トレで、ダルビッシュに寄り添う古閑美保(2011年)
【写真】合同自主トレでロックオン! ダルビッシュにぴったり寄り添う古閑美保

 恋愛肉食系として認知されている古閑さんですから、たとえ本当に不倫を経て元夫の親友に乗り換えたとしても、「やりそう」なわけで、意外性がない分バッシングもされないでしょう。斉藤さんと同様、現在の夫が一般人であり、テレビに出る人でも賞金王でもないことも“プラス”に働くのではないでしょうか。

 それにしたって、夫の親友となんてヤバいとおっしゃる方もいることでしょう。けれど、古閑さんが離婚したのは40歳の時です。古閑さんのお父さんは12月11日配信『女性自身』の取材に応じ、前夫の離婚の原因について「子どもができなかったことも、大きかったですね」と答えています。もし古閑さんが20代なら、何もわざわざ夫の親友みたいな近い人を選ばなくても……と思いますが、出産願望のある40代なら決断と行動は早くすべきでしょう。

 お互いプロゴルファーでわかり合える部分も多いでしょうし、元夫の親友ということは、ある程度気心がしれているでしょうから、話が早い。そもそも離婚すれば夫は赤の他人になるわけで、親友だからやめておくなんて気遣いは不要だと思うのです。

 ただ、今回の報道がイメージダウンであることも間違いないでしょう。ですから、こういうことをする人は、メンタルの強さと経済力に自信がある人に限ると思います。また、古閑さん自身も、今後は男性との距離に気を付けないと、今回の報道の先入観もあって「うちの夫を奪おうとしている!」なんて週刊誌にたれこまれたりしかねないので、注意は必要だと思います。

 なるべくなら人に後ろ指さされるようなことはしたくないものですが、もし自分の人生にどうしても必要だと思う事柄や人に対しては、法律を犯さない範囲で、貪欲に取りに行くのはアリではないかなと思うのです。「周りに〇〇と言われるから……」と挑戦する前にあきらめてしまう人がいますが、周囲はあなたの人生に責任を取ってくれません。

 自分の欲求を過度に通すとヤバいことは想像がつくと思いますが、遠慮をしすぎて自分の幸せをつかむチャンスを放棄することはもっとヤバいと思うのです。古閑さんの「自分を幸せにするのは自分だ」という姿勢から、アラフォー女性が学ぶべきことは多い気がします。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」