呪いではなく相手の幸せも願う

 “縁切り”と聞くとダークな印象が浮かびがち。

「呪いのようなイメージを持つ方もいらっしゃいます。けれど縁切りは相手の不幸を呪うものではなく、プラスのエネルギーを与えてくれる人や環境にしぼって、それを大切にする、いわば前向きな生き方の選択なんです」

 特に人間関係の縁切りのお参りで大事なのは、相手の不幸を願わないこと。

“死んでほしい”や“相手が不幸になりますように”などと願うと、呪いとなって自分にはね返ってきます。“相手も私がいない世界のほうが幸せです。相手が最高の幸せをつかめますように”と、お互いに幸せになることをお祈りしましょう

相手の不幸を呪うのではなく自分の幸福を願う。願いが叶ったらお礼参りも忘れずに
相手の不幸を呪うのではなく自分の幸福を願う。願いが叶ったらお礼参りも忘れずに
【写真】全国の有名な縁切り神社で手に入る“縁切りグッズ”

 縁切りすることで、さらなるメリットも。

「悪縁を切ると、そこに新しいスペースが生まれ、良縁を引き寄せることができます。金運や縁結びなどの御利益もある神社では、縁切りを願った後にセットでお祈りをすると効果が上がりますよ」

 参拝のベストなタイミングはあるのだろうか。

「月末の“晦日詣(みそかもうで)”は浄化の意味合いが強いため縁切りにベスト。仏滅などの凶日も、物事を終わらせる日に向いています。また、厄年の縁切りはマイナスをプラスにかえ、開運につながりますよ」

 “節分”は1年が分かれるときで今年の旧正月は1月29日。それより前なら、まさに晦日詣にピッタリだ。さっそく富士川さんイチ押しの縁切りスポットを見ていこう。