「ファースト写真集って、普通なら"どんな色にも染まります"みたいな無色透明さを出すんだろうけど、その逆を行きました。爽やかさが出てないというか、フレッシュという言葉が似つかわしくない一冊になってて(笑い)」
オール沖縄ロケの『未熟者』を発売したばかりの間宮祥太朗。若手俳優の写真集なのに、顔がよくわからない表紙なのは珍しい。
「シーンごとにカラフルすぎるくらい色をつけ、各シチュエーションに入り込むことを大いに楽しみました」
まだ21歳という若さながら、どこか大物感が漂う。間宮のその素顔に迫る——。まず、好きなものを尋ねると、
「お酒です! 友人と飲んでる場が好きですね。そこにはきれいな女性が? いたらいいなと思うけど、いなくても話だけで酒がすすみます(笑い)。この間『学校のカイダン』の仲のいい共演者と2人で飲んでいて"主演の広瀬すずがかわいい"という議題で1時間半飲んでましたから(笑い)」
男子校育ちゆえに、仲間を大事にする意識がとても強いという。実際、間宮をひと目見ようと、他校の女子が押し寄せたとか?
「イケメンが多いとされる学校だったので、文化祭に女の子がたくさん集まっただけですよ(笑い)。でも、大人っぽくはずっと見られてましたね」
読者モデルの延長で、役者になったのかと尋ねると、そうではないという。
「読者モデルは、図書カードがもらえるから出てただけで(笑い)。子どものときから、とにかく映画が好きで、映画に携わる仕事をしたいと、漠然と、でも強く思ってました。配給でもライターでも何でもいい、みたいな。そんなときに、今の事務所に声をかけてもらって」
さまざまな出演経験を重ねる中で、映画を見たときに何よりも心が奪われていたのは、役者が演じる"人間の感情"だったことに気づいた。
「だから、今は役者になった喜びしかないです。この仕事で人生沈めていこうと思ってますから」
『学校のカイダン』の出演をきっかけに、ツイッターのフォロワー数が急増。15万人を超えた。ブレイク直前と言われてるけど、その実感ってある?
「うーん。特にないです。強いていうなら、今までずっと、アクが強いというか、飛び道具的な使われ方が多かったんですよ。でも今回のドラマでは、カリスマ性があって、女の子に純粋にカッコいいと思われている役をいただいて。それって、今まで求められてこなかった(笑い)。そういう役をいただけたことは、またひとつ別のステップを踏み出したのかなという気はしますが、基本的には周りの人が決めること。"キテる"もあれば、"まだまだ"もあるだろうし。周りの判断に任せます(笑い)」