このビルは、明菜の税理士から家族へ連絡があり、2005年に売却された。その後も本人と直接、連絡を取ることはできず、2019年に肝硬変で急逝した妹・明穂さんの葬儀にも姿を見せなかった。それでも明男さんは、ずっと明菜のことを気にかけていた。
「父は“ビルを売ってしまって、明菜は大丈夫なのか”と、たびたび話していました。最近は明菜の活動再開について姉から聞いて、喜んでいたようです。ただ……」
ひと呼吸置き、続ける。
明菜がひそかに養子縁組した相手
「昨年の夏、必要があって姉が父の代わりに戸籍謄本を取得したそうです。そこで明菜が養子縁組をしていたことを知りました。それを聞いた父は“何でこんなことを……”と、そうとうなショックを受けていました」
そして実兄は、冒頭のように複雑な胸中を語ったのだ。
過去の報道によれば、明菜は千恵子さんが亡くなった1995年ごろ、中森家の戸籍から抜けて“分籍”という手続きをした。ただ、これは戸籍を分割するだけで、法律上の親族関係に変化はない。また普通、養子縁組をしても、実親との親族関係は継続する。となると、これは“中森家への拒絶”を示す、明菜の決意表明なのではないか。養子縁組をした相手は、誰なのか。
「明菜が所属していた事務所の社長だった男性の姉です」
その人物こそ、所属事務所『HZ VILLAGE』の代表取締役を務める女性だ。
「この女性は、明菜さんが所属していた前事務所の社長で恋人とも囁かれた男性の姉。前事務所でも、取締役に名を連ねており、長きにわたって明菜さんを支えてきた人物です」(前出・スポーツ紙記者)