──お酒が進み、ここでは載せられない“お下品な話”に脱線することもしばしば……。でも、ところ構わず、いつものように話せる関係性が、二人の仲を表しているよう。西原さんは、自らを「岩井志麻子の追っかけ」と話す。

ボケとツッコミのバランス

西原 志麻子ちゃんは、とにかくサービス精神がすごいからね。この間も、「岩井志麻子と行くファンツアー」に参加してきた!

岩井 理恵子ちゃんなんて特別ゲストレベルなのに、毎回自費で普通に参加してくれている(笑)。

西原 私は志麻子ちゃんの追っかけだから(笑)。たくさん参加者がいるから、志麻子ちゃんは大変なはずなんだけど、志麻子ちゃんはずっとしゃべってる。帰りの新幹線なんかクタクタなはずなのに、隣にいる私を気遣ってフルスロットルで話す。気遣いの人でもあるんですよ。

岩井 実は私は根が小心者なんで、気を使ってないと落ち着かないんよ……。

西原 あと、志麻子ちゃんがボケで、私がツッコミというバランスもあるね。

岩井 ボケ同士だと話が進まないもんな。以前、「もし私が何かやらかして刑務所に入ったら、何もできないと思う」って話したら、理恵子ちゃんは、「志麻子ちゃんは刑務所の中でも生きる道を見つけるはず」って言うのよ。

西原 文芸サークルとかを開いて、受刑者にアドバイスとかしてそうじゃん。「ここの“ひどい目に遭った”というくだり、もうちょっと具体的に旦那の何がひどかったか書いたほうがいいですよ」とか教えてくれそうだもん。

岩井 理恵子ちゃんから、「刑務所の中でも絶対にうまいことやっていける」って言われて、それ以来、刑務所に入っても絶対に大丈夫だって思えるようになったんよな。

西原 いやいや、本当に入らなくていいから(笑)。