パチンコホールの喫煙所を公共喫煙所化する動き

通りに面して入口を設けた喫煙所(ぱちんこ大学A館 久米川店)
通りに面して入口を設けた喫煙所(ぱちんこ大学A館 久米川店)
【写真】コロナ禍では飛沫防止対策としても導入が増えた分煙ボード

 さらに最近では、喫煙所不足を受けてパチンコホールの喫煙所が一般開放されている。

「私の店に関していえば、2019年に通行客が多い駅前店舗の喫煙所をリニューアルして外に向けた入口を作り、公共喫煙所として利用できるようにしました」(福地さん)

 東京や大阪などの都心で同じようなケースが増えているという。

「東京では目黒区や渋谷区など行政の依頼を受けてパチンコホールの喫煙所を公共喫煙所化する動きがあります。大阪・関西万博に備えて1月に市内全域で路上喫煙が禁止された大阪市では喫煙所の設置を急ピッチで行っていますが、現在準備中のものを含めた喫煙所331か所中、129か所をパチンコホールの喫煙所が占めています」(パチンコ業界関係者)

 ただし、どのホールでも利用できるわけではない。喫煙所の少ない店では利用客の妨げにならないように一般開放していない場合もあるので注意が必要だ。

 吸う人にやさしい環境は、吸わない人にもやさしい。パチンコホールの取り組みには、分煙を成功させるヒントがたくさん隠されているのではないだろうか。