アメリカでも卵が高騰

 そもそも昨夏から“新米が出たら”“年が明けたら収まる”などとうそぶき、日和見を決め込んでいた政府。今後の舵取りも信用できない。また、卵の高騰については……。

「卵の価格は通常、クリスマスや正月準備で需要の多い12月をピークに夏にかけて下がっていくものですが、鳥インフルエンザの影響で高騰が続いています。今シーズンは14道県で51事例が発生し、約934万羽の鶏が殺処分されました(2月11日時点)」(松平さん、以下同)

 未曽有の急増を見せた今年1月は過去最多。これによって高騰が続く“エッグショック”が起きている。

鳥インフルの猛威を語る江藤拓農水大臣(農林水産省公式Xより)
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感染した鶏が1羽見つかれば、全羽が殺処分となるので被害は甚大、その再建には6か月から1年程度かかるといわれています。こちらも原油価格や、コストの6割を占めるといわれる飼料代の大幅な高騰があり、再建できない農家も出てきています。鳥インフルエンザは世界的に流行しており、アメリカではすでに1パック(12個入り)1000円程度の価格になっています。家で鶏を飼い始める人も増えてきたようです」

 卵の値上がりが続くアメリカでは、料理に使う卵1個につき50セントの『エッグ・サーチャージ』を導入する大手レストランチェーンも出てきたという。

「日本の卵価格はそれでも、世界的に見てまだまだ安い。モーニングサービスで卵が無料でついてくるなんてすごいことだと思いますよ」

 むしろ今までの安値に感謝し、TKGを大事にいただくべき時代なのかもしれない。