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ー NPBは選手を庇わなくてはならない
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ー 「これからも上沢式FAを認めろ」

 

 北海道日本ハムファイターズからポスティングシステムを利用してメジャー挑戦するも、わずか1年の“出戻り”で福岡ソフトバンクホークスに入団した上沢直之投手(31)の騒動が収まりそうもない。

 2月20日に那覇市内で行われた、日本野球機構(NPB)とプロ野球選手会との「事務折衝」の談話を各スポーツ紙が報じたのだが、選手会を代表して意見交換した森忠仁事務局長(62)の「発言」が物議を醸している。

 上沢投手のホークスに移籍を受けて、1月上旬に日ハム・新庄剛志監督(53)が報道陣に対応した際に発した、

「2年間彼と一緒にやって、ああいう決断を彼がして、ちょっと育て方が違ったのかなと。ああいう決断されたのはすごい悲しいし、一緒にやりたかったし」

 現役監督のストレートな物言いはSNSで拡散され、上沢投手への風当たりは強まることに。中には誹謗中傷とも取れる批判も向けられたのだろう、森事務局長は、

「影響力のある球界関係者の発言によって誹謗中傷につながっている。制度上違反して戻ってきているわけじゃないので、球界としてそのような発言はやめましょう」

 と新庄発言を指摘してか、NPBに要望したことを明らかにした。

NPBは選手を庇わなくてはならない

 また会沢翼選手会長(36、広島東洋カープ)からも、「あの発言が出た時になぜNPBは“問題ない行動だ”と、選手をかばうことをしてくれなかったのか」との選手会から訴えがあったことも明かした。

 所属球団が許可するかどうかはさておき、ポスティングはFA(フリーエージェント)同様に選手にあてがわれた権利であり、たとえ上沢投手のように1年でプロ野球に戻ってきても、古巣に所属しなければならないルールはない。

 選手会が主張した「問題ない行動」なのは間違いなく、ルールに則って行動した同選手は「庇われるべき」とに言い分もわかる。しかし、ファンはそうは思えないようだ。SNS上では、