個人情報を第三者に提供する目的

 個人情報を第三者に提供する目的については以下とのことだった。

「JCBカードをお持ちのお客様に対するカード入会案内等、不要な広告を表示しないようにすることが可能」

「フィッシングメールへの不安を回避するため、弊社が送信元であることが確認できるJCB公式SNSアカウントからのメッセージの受け取りが可能」

 本件には否定的な声が上がっていることについては……。

「本件開始に向けて、お客様に2月5日(水)付でご案内メールを送信し、Web上でもお知らせを行いました。また、2月28日(金)からの拒否受付開始について、お客様に改めてご案内をいたします。本件については、SNS等でお客様から様々なご意見を頂戴していることは承知しております。それらのご意見も踏まえまして、さらなるお客様へのご案内や内容の改善を図ってまいります。

 ご案内当初は停止まで最大1か月を見込んでおりましたが、お客様のお声も踏まえて1週間程度に短縮できるよう業務改善に努めております」

 前出の利用者は、JCBの回答を受け、次のように話す。

「もちろん悪用されるとか、過剰に不安に思っているわけではないですが、《弊社が依頼した目的》というのは、《JCBカードをお持ちのお客様に対するカード入会案内等、不要な広告を表示しないようにすること》だけなんでしょうか。利用者の情報を、ある種“勝手に”第三者に渡しているのですから、利用者のためになる運用になることを願っています。そもそも個人情報から、その人向けに“最適化”された広告自体、別に必要ないという人も多いと思うのですが……」

 あなたの個人情報も、今日もどこかでネットで流れているかもしれない。