伝説的な家族ドラマを書いた大御所
5位は倉本聰。アンケートには、「心温まる作品が多いから」(神奈川県・59歳・男性)、「素朴で重厚な作品が多い」(香川県・53歳・男性)、「後から考えさせられるような大作になりそう」(京都府・41歳・男性)とのコメントが集まった。
言わずと知れた大御所で、すでに朝ドラを書いていても不思議ではないが。
「倉本さんは1974年に大河ドラマ『勝海舟』を書いていますが、そのときNHKともめて途中降板した経緯があって。打ちひしがれた倉本さんが北海道に渡り、後に生まれたのが『北の国から』(フジテレビ系)でした」とカトリーヌさん。
『北の国から』のスタートは'81年で、20年強をかけて純と螢の成長を追いかけた。
「世界観の深さがすごい。ただ倉本さんも90歳で、そろそろ朝ドラを書いてほしいところ。主人公の半生を丁寧に追った壮大な物語が生まれそうですね」

野木亜紀子は漫画原作のドラマだけでなく、『アンナチュラル』『MIU404』などオリジナル脚本も好評
4位は野木亜紀子。「今の時代に合ったものを書いてくれそう」(兵庫県・42歳・女性)、「逃げ恥ファンだったから」(東京都・53歳・女性)、「新しい視点の作品を手がけているので」(埼玉県・55歳・女性)と女性の評価が高い。
「『アンナチュラル』の石原さとみさんをはじめ、芯の強い主人公を描くのがうまい。社会問題を取り入れた切れ味のいい作品が多く、いいドラマをたくさん書いています」とカトリーヌさんも高評価。
代表作は、『逃げるは恥だが役に立つ』『MIU404』『海に眠るダイヤモンド』など。売れっ子ながら、朝ドラは未経験だ。
「『海に眠るダイヤモンド』は1950〜'60年代が舞台。主人公の神木隆之介さんと食堂の娘を演じた杉咲花さんの恋が芽生える様子や、昭和の離島での暮らしなど、朝ドラ的な要素を感じました。野木さんならではの朝ドラをぜひ見てみたい」