朝ドラでは珍しいオリジナル脚本が大ヒット

3位は宮藤官九郎。「『あまちゃん』で初めてクドカンの作品に接した。実に面白かった」(東京都・59歳・男性)、「コミカルなので、気楽に見られそう」(福島県・69歳・男性)、「クドカンの作品はみな面白くて巧みで深い」(東京都・59歳・男性)とのコメントが集まった。
クドカンといえば、2013年の朝ドラ『あまちゃん』が大ヒット。昨年は『不適切にもほどがある!』が話題を呼び、流行語大賞を受賞。
「朝ドラはヒロインとその家族、幼なじみが出てきたりと、群像劇になっている。クドカンさんもそうですが、群像劇が上手な人の朝ドラは面白い」とカトリーヌさん。
とはいえクドカン作品が必ずヒットするとは限らない。
'19年の大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』は、大河史上ワースト視聴率を記録している。
「最初に物語に入れないと、なかなか入り込めないのがクドカン作品の“あるある”。でも朝ドラは15分刻みなのでまだ入りやすいはず。『いだてん』も朝ドラだったら良かったかも」

2位はバカリズム。「バカリズムにハズレなし。朝も爽やかに笑いを取れそう」(広島県・58歳・女性)、「ストーリーに勢いがあって続けて見たくなる」(千葉県・58歳・男性)、「独特の脚本で、先の読めない起承転結が素晴らしい」(埼玉県・40歳・男性)とのコメントが集まった。
「バカリズムさんというと、あるあるネタ、そうだよねって小ネタで共感しがち。それでいて思いもよらない展開になったりする。例えば『生田家の朝』では、一家の小さい息子が、公園で会ったおじさんを押し入れで飼っていたり。愛があって謎すぎる(笑)」
'23年のヒット作『ブラッシュアップライフ』に続き、今期の冬ドラマ『ホットスポット』が話題に。独特の世界観が特徴で、なかでもカトリーヌさんがお気に入りというのが『架空OL日記』。バカリズムがOLに扮し、数年間にわたり書いたブログをドラマ化した異色作だ。
「誰にも内緒でOLになりきってブログを書き続けるなんて、もう狂気を感じますよね。本当に普通のOLのブログで、何も起こらない。そこに小さなドラマ性を感じるとご自身も発言していて。そんな朝ドラを見てみたい。
歌手や弁護士など、朝ドラのヒロインはいつも何かを目指してる。でも普通のOLの日常のドラマがあってもいいかもしれない。何かを目指すでもなく、ただ生きている。そんな画期的なヒロインが生まれるのでは」