ノッテステラータは、2011年の東日本大震災で被災した羽生が、被災地である地元・仙台から希望を発信するというショーだ。2023年に初めて開催され、例年、東日本大震災が発生した3月11日の付近に行われている。
「3度目となった今回は、野村萬斎さんら豪華なゲストを迎えて、無事3日間のショーを完遂しました。しかし、ちょっとした“異変”もあったといいます」
何があったのか。
機嫌を損ねる場面が多かった
「羽生さんの機嫌がよくない場面が多かったそうです。そのため、現場は少しピリピリした雰囲気になり、共演者たちも肝を冷やしていたとか」
ただ、それも羽生の理想の高さゆえだったという。
「普段のアイスショーは、運営や進行に慣れているスタッフが多いのですが、今回はどうやら違ったみたいで……」
慣れないスタッフと息を合わせることに苦労して、
「演技のタイミングに並行させる音や光の演出が、羽生さんが求めるレベルになかなか達しなかったそうです。“羽生結弦のショーとして最高のものを見せたい”という思いの強さから、機嫌を保てなくなってしまったのでしょう。ただ、素人目にはほとんどわからないくらいのことだったようですが(笑)」
寸分の狂いも許さないからこそ、観客を感動させられるのだろう。