3月24日、日本野球機構が各プロ野球球団でオンラインカジノに関わっていた選手に制裁金を課すと明らかにした。選手の年俸や掛け金の金額を反映した内容になっており、総額は1020万円とのこと。ただ、どの球団のどの選手がオンラインカジノに関与していたかは公表していない。
プロ野球選手のオンラインカジノ利用問題は、2月にオリックス・バファローズ所属の山岡泰輔選手の利用が明るみになり、日本野球機構は利用した人間は自主的に名乗り出るように呼びかけていた。利用者たちはオンラインカジノ利用に用いたスマートフォン、パソコンなどの利用履歴のほか、クレジットカードなどの入金記録などを提出。今回、山岡選手を含む8球団の16選手に対し制裁金が課される。
《他の選手も公表すべき》
この処分に対しネット上では疑問の声が相次いでいる。
《処分甘すぎる制裁金ではなく出場停止処分》
《山岡選手の実名を公表した以上、他の選手も公表すべき》
《身内に甘くてルール違反を正当化する オンラインカジノの件は名乗った彼以外は全て未公表。普通の社会ならクビだよ。そんなプロ野球だから今ではテレビで見る価値がないと感じる》
《プロ野球のオンラインカジノ罰金処分は甘い!!》
こうした声が聞かれる理由をスポーツ紙記者が解説する。
「著名人のオンラインカジノ利用に関しては吉本興業所属のお笑い芸人の名前がまずあがりました。『M-1グランプリ』で連覇を成し遂げた令和ロマンの高比良くるまさんや、ダイタクの吉本大さんなどが活動自粛を発表しています。そのため、プロ野球選手も一定期間の謹慎や出場停止を求める声が相次いでいるのでしょう」
プロ野球選手のオンラインカジノ利用が取り沙汰されたのは2月に入ってからだ。各球団とも開幕を控えた春季キャンプのさなかだった。場合によってはプロ野球の開幕も危ぶまれたが、今回の“大甘”処分はそれを避ける意味合いもあったのかもしれない。その分“身内に甘い”と批判を集める形となってしまった。