20150707 25jigen tate (4)

「2.5次元舞台」って、いろんな入り方があるんですよね。原作の漫画が好きだったり、アニメのファンだったり、われわれみたいな若手俳優に興味をもってもらったり。初めて舞台に足を運んだのが2.5次元という方も多くて、高校生や、お母さんと来た小学生のお子さんもいる。そういう人が「演劇っておもしろいね」と思ってくれて、ほかの作品にも興味が広がるような何かを残したいですね。「演劇を見るのが趣味」って、すごくおしゃれだと思いますし。

 そもそも「2.5次元」という言葉を生み出したのは、上演する側ではなく見てくださった方々なんですよね。抽象的ですが、「2次元」と「3次元」はゆるやかにつながっている。2.2とか、2.8とか、今回の原作の世界を表現するにはどこがベストなのかを、常にカンパニー全体で考えて、すべてのお客さんに原作の世界をきちんと届けたいと思います。

 それに、2.5次元は言葉の壁も越えられると思うんです。世界に向けて発信し、いつか「日本のマンガやアニメっておもしろいな」から「日本の演劇っておもしろいな」と思ってもらいたい。僕はけっこう本気でそう思っています。

一問一答

◆今一番ハマってること?

・モデルガン。今度、舞台で使うので動きがしっくりくるように、テレビを見ながらとか、家で常に手に持ってなじませている

◆何をしている時が幸せ?

・夕食をどこの店で食べようか考える時

◆普段のファッションのこだわりポイント

・今は特にこだわりナシ。昔はジョン・ガリアーノやエディ・スリマンなどのデザイナーが好きだった

 


鈴木拡樹(すずき・ひろき) ●1985年6月4日生まれ(30歳)。2007年俳優デビュー。2008年に2.5次元舞台の先駆け『最遊記歌劇伝 -Go to the West-』で初主演。人気の『弱虫ペダル』シリーズでは荒北靖友役を好演し、8月20日から『戦国BASARA vs Devil May Cry』に出演する。