八代さんのおかげでデビューした歌手
4月14日、八代さんの所属事務所の元社長である大野誠氏は、公式サイトで声明を発表。追悼CDの発売中止を求め、民事と刑事の両面で手続きを進めていることを明かしたうえで、《極めて不愉快な出来事で、絶対に許すことのできないもの》と訴えた。
こうした騒動の最中、4月11日から20日まで東京にある『西武渋谷店』で、八代さんが生前に記した未発表の歌詞や未完成の絵画などが展示された回顧展が開催。
訪れた男性は、展覧会の感想をこう述べる。
「音声ガイドに加えスタッフも丁寧に説明してくれて、八代さんが描いてきた“絵の歩み”がわかる素敵な展示でした。私は4月12日に行ったのですが、歌手の伍代夏子さんがいらしてました。八代さんの絵をじっくり見ながら、うっすらと目に涙を浮かべていました」
伍代にとって、八代さんは特別な存在だ。音楽業界関係者が明かす。
「伍代さんは、かつて八代さんと同じレコード会社に所属していたんです。ただ、なかなかデビューできず、会社の事務職として働いていた。そんな中、同社の看板歌手だった八代さんが“この子まだデビューさせてあげないの? 早くしなさい”と言ったことで、歌手活動をスタートできたのです。伍代さんにとって八代さんは憧れの存在だけでなく、恩人でもあるのです」